長く使えて暖かい革手袋が欲しい!!
みなさん。こんにちは。leon(@leon_sk4_22)です。12月に入って朝・夜は冷え込む日もだいぶ増えてきましたね。こう寒くなってくると私の中で外せないアイテムが手袋の存在です。
私は女性に負けず劣らず冷え性で真冬の寒い時期になると『血が通っていないのでは?』というほど手が冷たくなってしまうんです。
あまりに冷た過ぎて薄い手袋では全く役に立ちません。手袋をしているのに寒さで手が痺れてしまうこともしばしば…
そんな寒い思いを毎日したくないので暖くてオシャレな手袋を探すことにしました。
通勤に使うなら革手袋が良い
手袋の使用するシーンによって素材選びも変わってきますが、スーツと合わせるなら革素材が相性が良いと思います。ビジネスシューズやベルトも革製なので手袋だって革が絶対似合うはず。
どんな革手袋が良いか判らないので、まずは調査をしにデパートへ行ってみました。いろいろ物色している中で気になる革手袋を発見。ブランド名を見るとアルファベットで『DENTS』と書かれていました。
手に取ってじっくり見ると指先へ伸びるレザーは緻密で美しくカッティングされていて、先端はクロス状になり丹念に縫い込まれている。
『とても丁寧な作りをしているな』と思いながら手を入れてみると革が柔らかく、しっとりと馴染むような感触でとても気持ち良い。
でも、ふと値札を見ると¥51,450という文字が… 手袋に¥51,450とはDENTSとはどんなメーカーなのか?
今回は偵察だったので店を後にして帰宅してからDENTS(デンツ)について調べてみました。
DENTS(デンツ)の手袋とは?
DENTS(デンツ)の歴史は1777年と古く英国のウースターと言う町でジョン•デントによって創業されました。
19世紀以降は高級手袋だけではなくアクセサリーの輸入会社として大成長を遂げ、1953年にはエリザベスⅡ世の戴冠式用の手袋を手がける名誉も授かっています。
デンツの特徴として一番有名なのが『手袋をしたままポケットに入れたコイン1枚をつまみあげることができる』や『手袋をしたまま新聞紙をめくる事ができる』と言われるシークレットフィットと呼ばれる手に吸い付くようなフィット感があげられます。
創業から236年経ちますが、ハンドメイドにこだわり厳選した素材を熟練の職人により32にも及ぶ工程を経て一つ一つ丹念に仕上げられる事によって抜群なフィット感が生み出されているそうです。
大まかな工程としては『革の選定』・『カッティング』・『パーツ分け』・『縫製』・『ライニング』・『伸ばし』・『ラベル付け』・『パッキング』になりますが、その全ての工程毎にデキをチェックがされており、ほんの少しでも不具合があった物は不合格になりお店に並ぶ事はないそうです。
縫製方法は手袋表面に縫い目が見える物(ブリックシーム)と内側に縫い目があり表面からは見えない(インシーム)2種類があります。
デンツではブリックシームが有名で私がデパートで見た製品もブリックシームで縫われたペッカリー素材の手袋でした。
ブリックシームは厚みのある革の時によく使われる縫製で外側がペッカリー、内側がカシミヤを用いた物がイギリス紳士から人気があるようです。
DENTS(デンツ)で扱われる主な素材
へアシープはアフリカやインドなどを原産地とする食肉用・採乳用に家畜化された原種に近い羊です。
現在はインド産やエチオピア産のものが高い評価を得ていています。 非常に薄く柔らかくナメすことが出来、肌に吸い付くように滑らかでシルキーな感触をもち、その使い心地は最高です。
デンツのヘアシープ グローブは世界有数の高品質レザーを製作する英国の名門ピタード社のレザーを使用しています。
ディアスキンは鹿革のことで、北米に生息する鹿革が使われます。
鹿革でも最高級のディアスキンは光沢のある銀面層を持ち皮革材料の中でも非常に丈夫でありながら、とてもきめが細かく柔らかいという特徴を持っています。 グローブの素材としては適したレザーの一つ。
ペッカリーは南米に生息するイノシシに似た動物でナメされた革は伸縮性に富み柔らく厚みのわりには軽く、しかも雨に濡れても固くなりにくい性質を持っています。 新品時は光沢があり使い込むとまた違った味わいが出てくるそうです。 南米でも希少価値が高く『幻の革』とも言われていますが、デンツはそんなペッカリーの革の特性を最大限まで活かしています。ペッカリーの手袋といえばデンツといわれる程、絶大な信頼を得ています。
カシミール地方(インド、中国、パキスタン国境に広がる山脈地帯)に生息するカシミヤヤギ(山羊)から取れる柔毛。 柔毛は1頭のヤギから200g程しか取れない為、貴重で高価なな素材。毛が細く密集しているカシミヤは非常に暖かく、肌触りも良い為、『繊維の宝石』とも呼ばれる。 デンツの手袋は原毛の厳選から紡績、ウィービング(機織)、ニッティング(編み)までの全行程を一貫して自社の工場で手掛けるメーカーJohnstons(ジョンストンズ)で特注したカシミヤが使用されています。
[画像出典]DENTS HP
表地にペッカリー・裏地にカシミヤを使った製品が一番の人気でデンツのHPでも大々的に扱われています。
いろいろ勉強して悩んだけどヘアシープ素材のグローブを購入
ペッカリー&カシミヤ素材のグローブを一番の候補に挙げたい所ですが冷静に考えるとやっぱり高い。よくよく調べてみるとデパートで見た時と同じ5万円台の物から安い物で1万円そこそこで購入できる製品まであることが判りました。
低価格帯のグローブは外側にヘアシープをライナーにウールとポリエステルを50%の比率で混合した製品で、どうやら生産は中国らしい。最初は偽物かとも思いましたが、安価な素材で機械縫いの製品もDENTSに存在するようです。
その低価格ラインナップの中で気になる商品を発見しました。
低価格帯なので作りに荒さがあるものの一応はDENTS。そして本場イギリスの製品に見られない手首まで伸びたライニングが、とても暖かそう。結局、値段とデザインに負けてダメもとで購入してみることにしました。
低価格ラインナップ(中国製)DENTSの実力
実物を見ないでネット注文したのでちょっぴり不安が残ります。でも実際に届いた製品を確認してみると意外にイケてました。さすがにデパートで見た本場のDENTSには縫製、質感共に劣りますが、決して粗悪品といという感じではありません。
金額にして1/4くらいの値段で買えるので段違いなんですけど、低価格ラインナップとはいえ手袋の値段として1万超えてくると金額はそれなりの品質は保たれているようです。
使ってみた感想は手首まで伸びたライニングのおかげで寒風の入り込みを防いでくれる点が嬉しい。またウールとポリエステルの混合素材なので防寒力に劣ると思っていましたが意外に暖かく手袋の中で手が痺れるようなことはなくなりました。
低価格ラインナップで、この暖かさなので機会があれば、本場イギリスのペッカリー&カシミヤの手袋も使ってみたい。でも現在使っているグローブで満足してしまったので多分購入することはなさそうです(^^)
次の記事は真冬でも暖かいバーバリーのM65についてご紹介します
LuminarNeoの基本的な使い方はコチラから
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