月面へ初めて人類が足を踏み入れた歴史的瞬間 1969年7月21日 グリニッジ標準時2時56分19秒
人類が初めて月に立ったのは、今から50年も前の1969年7月21日、グリニッジ標準時2時56分19秒のこと。
1969年7月16日 13時32分(現地時間9:32)にアメリカのケープケネディ宇宙センターからアームストロング船長、コリンズ、オルドリンの3人を乗せサターンV型ロケットは打ち上げられた。
打ち上げられたロケットは月までの航海を終え着陸船イーグルは7月20日 20時17分39秒に月面の『静かの海』と呼ばれる場所へ着陸した。
そして21日2時56分19秒にアームストロング船長が、人類史上初めて月面に降り立ち続いてオルドリン飛行士も降り立った。
その時、アームストロング船長は、「これは1人の人間にとっては、小さな1歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」という有名な言葉を残しています。
二人はおよそ2時間32分の間、月面上で船外活動をしていますが、その時にオルドリンが腕に身に付けていたのが『Ω オメガ スピードマスタープロフェッショナル』です。
(アームストロングも月に向かう際に時計を付けて行ったが、月面に着陸する際に故障した為に自分の時計は外して着陸船内に残したらしい)
オメガスピードマスターはムーンウォッチと呼ばれる
[画像出典] 私の愛する腕時計 オメガ/スピードマスター プロフェッショナル
宇宙空間で使う時計なら当時の技術を駆使して専用に設計された腕時計を使用しているだろうと想像されます。ですが驚く事にスピードマスタープロフェッショナルはゼンマイを巻いて動かすタイプの市販で使われていた腕時計なのです。
「ゼンマイ時計をなんて宇宙空間で使えるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。では、なぜゼンマイ式の腕時計なのか?
(↑ここがスピマス買うならプロフェッショナルと言われる所以かもしれません。 実際に宇宙に行く訳ではないので関係はないのですが(^^)
電池を使う時計では、長い時間、高温下や低温下に晒された場合、電池の性能が低下して動かなくなってしまう可能性がある。 そういう理由から確実なゼンマイ手巻式の腕時計が選ばれました。
NASAはアポロ計画がスタートする際に市販で販売されている腕時計を集め4年間もの時間をかけ、さまざまな状況を想定してテストを行います。
その中でただ一つ、最後まで生き残ったのが、この手巻式の「オメガ・スピードマスター・プロフェッショナル」でした。
スペースシャトルが飛ぶようになって以降は、宇宙飛行士自身の時計を持っていけるようになったようですが、やはり月まで行った事があるのはスピーマスタープロフェッショナルだけです。
『帰還後のコリンズのコメント』
『我々を打ち上げたサターンV 型ロケットはきわめて複雑な機械だが、すべての部品は完璧に機能してくれた。
我々はこの機械が何の問題もなく働いてくれるという信頼を常に持っていた。
この飛行は、数え切れない人々の血と汗と涙によって可能になったのです。
今あなたが目にしている私たち3人は、何千、何万もの人間によって支えられているのだ。そして私は、その全ての人々に言いたい。ありがとう』。
数えきれない人々の中には、きっとスピードマスターに関わったオメガの開発者も含まれていると思います。実際には宇宙へ行く為に作った時計では無いのですが、それはまた別の記事で紹介します。
アポロ計画の一旦を担うスピードマスターをleonも身につけたい!!
国家の威信、技術者の努力、飛行士の冒険心と夢を乗せたアポロ計画を担った、この腕時計を欲しいと思い購入したのが2004年の春。
今でも春になると購入した時のワクワク感を思い出します。
あれから9年間、1度のオーバホールを経て一緒に苦楽を共にしてきました。
私のスピマスプロは通常モデルではなく「1stレプリカ」と呼ばれる初代スピマスの復刻版を選んだわけですが、10年近く経った今でもその時の選択は間違っていなかったと思います。
初代のレプリカというのもありますが、今まで電車の中等を含めても1stレプリカを使っている人に会った事がありません。
やっぱり機械式時計の定番であるスピードマスターでも他の人とは違う物を持っているのは自分だけの物という感じがして良いものです。
でも、オメガは限定モデルを数多く作ることでも有名ですから、限定モデルを購入した場合、街で同じオメガを付けている人を見ることは、ほとんど無いでしょうけど。
初めての機械式腕時計 Ωスピードマスタープロフェッショナル1stレプリカ スペック
Ω オメガ スピードマスター ファースト復刻版
スペック | 詳細 |
品名 | Ω スピードマスタープロフェッショナル1Stレプリカ |
型番 | Ref.3594.50 |
ムーヴメント | Cal.1861 |
パワーリザーブ | 48時間 |
文字盤 | ブラック |
ケース | ステンレススチール(SS) |
風防 | プラスチックドーム型風防 |
防水 | 日常生活防水 |
ケースサイズ | 約40mm(リューズ除く) |
厚さ | 約13mm |
重さ | 約137g |
ベルト長 | 約18.5cm ~ 約23cm |
ベルト幅 | 約18mm ~ 約21mm |
発売年 | 1998年~2005年頃まで |
希望小売価格 | 378,000円 |
購入金額 | 186,000円 |
購入日 | 2004年3月21日 |
スピードマスタープロフェッショナル ファーストレプリカの特徴
初期モデルの復刻版である1stレプリカの一番の特徴は一風変わった鏡面針です。これは針を鏡面にすることで光を反射させ針の視認性を高めようと考えていたのだと思われます。でも逆に光で反射していない角度での視認性が高いとは言えません。
3stモデルでは白針が採用されますが、反射しない代わりにどの角度から見ても視認性は高く、それ以降のモデルでは特殊なバージョン出ない限りは白針が採用されました。
時計の針からもクロノグラフ黎明に作られたモデルが試行錯誤して設計されていたことがうかがえます。歴史の片隅へ追いやられた反射針ですが短針の先が矢印のような形をしていて愛好家には、これが以外に人気があります。
通称『ビッグアロー』と呼ばれており、私もこのビックアロー好きの一人だったりします。
また「Ω」のロゴマークは往年のシルバーのアップライト(立体的に盛り上っている)になっていて形自体も現行よりもぷっくりと丸みを帯びた旧ロゴになっています。
近代モデル(5st)以降ではロゴの形も変わりアプライトからプリントに変更され平面的になっていますが、できればアプライトを貫いて欲しかったですね。
モータスポーツの発展と共に開発された腕時計オメガ スピードマスターは地球を飛び出し月まで行きました。真面目に腕時計作りに取り組んだ結果。何者にも代えがたい『ムーンウォッチ』という称号を与えられました。
次回はオメガ スピードマスターの歴史についてについて紹介させていただきます
スピードマスターの歴史についてはコチラから
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