雨の日の通勤でも水がしみ込まない革靴 リーガルのGORE-TEX(ゴアテックス)
みなさん、こんちは。leonです。5月も中盤に差し掛かって暖かい日も増えてきました。みなさんも過ごしやすい季節を満喫しているのではないでしょうか?
今は良い季節ですが、もうしばらくすると鬱陶しい梅雨の季節がやってきます。雨の日の通勤でストレスがかかるのは服や鞄が濡れること。その中でも革靴のつま先から雨水が染み込んできて靴下がグチョグチョになってしまうのが最も不快です。
一旦濡れてしまうと靴も靴下も乾かさなければなりません。想像するまでもなく面倒ですよね。匂いもきになりますし…
でも、6年前にリーガルのゴアテックスの革靴に合って、そんな不愉快な感覚から開放されました。本当に、ゴアテックスのビジネスシューズは最高です。
そんな訳で今回はleonが愛用しているゴアテックスが使用されたREGALの921R ストレートチップ(以後『 921R』)を紹介させていただきます。
水を通さず蒸気を逃がす不思議な素材GORE-TEX(ゴアテックス)とは?
登山やスキー・フィッシングなどのアウトドア用品などで見かけるゴアテックス。でも『そもそもゴアテックスって何なの?』という疑問が浮かんでくる方も多いと思うので簡単に説明させていただきます。
一昔前までは水の侵入を防ぐ着衣と言ったら雨ガッパやレインコート。靴なら長靴などが思い浮かびます。これらの素材にはゴムやビニールが使用されていました。
基本的にゴムやビニール素材は水を通しません。でも、代わりに水蒸気も遮断してしまいます。それは外からの水の侵入を防ぐ代わりに体温で暖められて発汗した際に発生する『水蒸気』も遮断してしまうということです。
長靴を例にとってみると雨や水たまりに入っても浸水しないけど靴の中は汗でビチョビチョという感じでしょうか。完全防水でも結局、濡れてしまうのでは意味がありません。
その点に着目し開発されたのがゴアテックスです。
ゴアテックスが、なぜ水を通さないのか不思議ですよね。その秘密は生地にあります。ゴアテックスの生地は1平方センチメートルに14億個という非常に小さな穴が空いています。
しかし、この穴は水よりも遥かに小さいので生地の内側へ水を通す事がありません。逆に水蒸気は、その穴よりも、さらに小さいので通り抜ける事が出来ます。
ゴアテックスの最大の特徴は外から降り掛かる雨は内側へ通さず発汗した際に生じる水蒸気だけを外へ排出できるという防水性と透湿性を両立している事にあります。
ゴアテックスがどういうものか判ったところで次の項からリーガルのゴアテックスのビジネスシューズについて紹介していきます。
靴の内側はGORE-TEX(ゴアテックス)で、きっちりガードするはずだが…
今回、紹介するリーガルの『921R』はleonにとって2代目のゴアテックスの革靴になります。上の画像は初代のゴアテックス(型番が不明なので以後、『初代』)の内側です。2008年にリーガルショップで購入しましが、ご覧の通りかなり痛んでしまった為に、ほとんど履いていません。
『初代』はGORE-TEX(ゴアテックス)の生地の上にはインソールしか貼られていませんでした。
足の中指、後方辺りの部分は歩行をする時に一番、力の加わる場所。その部分の生地が長年の使用で破けて穴が空いてしまっています。この状態でも水の侵入はありませんでしたが、アッパー側の革の劣化も激しい為、新しい靴を購入することにしました。
※なぜアッパーの革の劣化が激しいのかは後でお話しさせていただきます。
新製品の921Rの内側は大きく改善され摩耗に強くなった
写真は『921R』の内側を撮影したもの。内側の全てにゴアテックスが貼られていて完全に足を包み込むようになっているのは『初代』と同様です。
水を通さないゴアテックスですが『初代』が擦れて穴が空いてしまったこともあり摩擦に弱いイメージを持っていました。ですが『921R』では各所に当て布がされて強化されているようです。
履いてしまえば見えない部分ですが内側のデザインも『初代』より格好良くお洒落になっていますね。
各部の詳細を下記に書き留めておきます。
『921R』は踵の部分にも改善がみられる
現行モデルの『921R』は『初代』に比べてゴアテックスの耐久性をアップさせる為にあて布を貼るだけでなくフィット性も改善されていることが判りました。でも、それだけじゃないんです。
今度は踵の部分に目を移してみましょう。何やら『MOVING REPULSION』と書かれた馬蹄のような形をしたエアクッションが埋め込まれています。実際に履き込んでみると、このクッションがあるせいか着地の衝撃が軽減され歩行する際の安定性も高くなった感じがします。
数年でここまで変わっているのは正直、驚きました。REGALという企業が弱点を洗い出し克服しようとする姿勢は素晴らしい。
撥水加工された革(キップ)のメンテナンス(お手入れ)方法
防水へのこだわりは、靴の内側のゴアテックスだけに留まりません。甲革には撥水加工されたキップを使用しています。
生後6ヵ月から2年までの牛からとれる革。カーフよりやや厚みがあり、カーフの次にきめ細かい特徴を持つ。
撥水加工と言うだけあって雨に濡れても水が染み込むような事はありませんが、使用しているうちに徐々に撥水効果は失われてきます。そんな時はメンテナンスしてあげます。
『初代』のお手入れの際に毎回、クリーナーで汚れを落としていたのですが、お手入れをする度にマットで白っぽい感じになっていました。不思議に思いリーガルショップの店員さんに聞いてみるとクリーナーを使うと革の表面に施されたコーティングが剥がれてしまい撥水効果が低下しまうとのこと。
そんな事は知らなかったので『初代』のゴアテックスは毎回、馬鹿丁寧にクリーナーでせっせと撥水コーティングを落としてからお手入れをしていました。おかげで革の表面の撥水性を失い雨水がかかると、じんわり滲むようになってしまいました。
最初から知っていれば….
撥水加工されたキップはクリーナー(汚れ落とし)を使うと撥水効果が低下するだけでなく革の表面の艶も無くなってしまいます。また撥水加工した革キップに防水スプレーを吹きかけると、やはり艶が無くなり白っぽくなってしまうので、こちらもオススメしません。
もともと撥水加工されているので使い始めてからの防御は防水スプレーでなく栄養クリームや靴墨に含まれる油脂やロウで防いでいくのが良いと思われます。
いろいろな体験から現在、私が実践している方法を紹介しておきます。
濡れ拭きすること以外は普通の靴のお手入れと変わらないようですが、この方法が撥水効果を維持しつつ革の表面の艶を持続させる一番の方法だと思います。
それと雨で濡れてしまった時は、そのままにせず必ず革の表面の水滴を拭くように習慣づけましょう。濡れたまま放置するとホコリが付着したまま乾いてしまうので革の表面が汚れた感じになってしまいます。
特別なメンテナンス方法はありませんが、ちょっとした手間を惜しまなければ長い期間、美しい状態で快適に履くことができるはずです。
リーガルのゴアテックスシリーズは無骨な靴が多いが『921R』はスマートでカッコイイ
リーガルに限りませんがゴアテックスを使ったビジネスシューズは無骨なデザインの物が多いので中々、購入までに至りません。今までリーガルのゴアテックスシリーズで良いと思ったのは『初代』と『921R』だけ…
私はシンプルなストレートチップが好きなのですが同じスレートチップでも、つま先がぽってりした物やトガリ過ぎている物など、中々、お気に入りな、つま先の靴を見つけるのは困難です。
ゴアテックスの靴は雨が降る可能性がある日にしか履きません。それでも機能性だけではなくデザインにも、こだわった靴を履きたい!!
この靴、カッコ良いか〜?とか思われたそこの、あなた。
私は周りの人から『変わったセンスをしているね〜』と言われことがあるので、一般的にはセンスが良いとは言えないかもしれません。でも、他人がどう思おうと関係無いんです。
自分が気に入って長く大切に使えれば良いと思ってます。
あくまで個人のセンスなのでご了承ください。
私の履いている靴の中では8年前に購入したREGALのストレートチップ『Y823』が一番、気に入っています。その靴に関しては、また別の記事で触れたいと思います。
これから来る梅雨に備えて是非、あなたのお気に入りの雨対策シューズを見つけてみてはいかがでしょうか。
次の記事では、お気に入りのシェットランドフォックス グラスゴーについてお話します
SHETLANDFOX Glasgow(グラスゴー)の記事はコチラから
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