リーガルの最高峰ブランドSHETLANDFOX(シェットランドフォックス)とは
みなさん、こんにちは。leonです。久しぶりにビジネスシューズを購入しました。
以前、REGAL(リーガル)の雨用のビジネスシューズの記事を書いたことがありましたが、今回はSHETLANDFOX(シェットランドフォックス)を紹介させていただきます。
『シェットランドフォックス』という名前を聞いても、ほとんどの方は聞き覚えのないブランドかもしれません。でも『リーガル』なら、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
リーガルといえばビジネスマンをターゲットに販売されていて、ぽってりして無骨なイメージなモデルが多いですが、中にはイタリア靴のようにロングノーズでスタイリッシュなモデルも存在します。
製品は国内生産されており、幅広で甲高な足をしている日本人に合ったラスト(木で作った靴型)を使っているので履き心地にも定評があります。
実はリーガルコーポレーションが製造販売する靴はリーガルだけではなく提携ブランドを含むと何種類もあるんです。その最上級ブランドとなるのがシエットランドフォックスです。
シェットランドフォックスは1982年頃から1990頃までのバブル期に登場しブランドとしては一度、消滅することになります。ですが2009年に『流行にとらわれない永く履ける靴、それでいて大人の洒落を忘れずにいたい大人たちの為の靴』をコンセプトに再スタートしました。
良いものを長く大切に使うのがモットーのleonのコンセプトにも当てはまります。
店舗としては日比谷にフラッグシップショップを置くのみですが、取り扱い店は全国に点在しています。また外国製の高級靴よりも金額的に、はるかに手頃な価格設定なので思ったよりも購入しやすいのが特徴であり嬉しいところ。
つま先のシルエットが美しい Glasgow(グラスゴー3048SF)を購入
そんなシェットランドフォックスの革靴の中でもつま先のシルエットが美しいグラスゴー(3048SF)を購入してみました。まずは開封の儀から始めたいと思いますが、箱からして何か高そうな雰囲気ですね。
蓋を開けてみると、なにやら注意書きのようなものが。どうやら革の特性や使用上の注意が書かれているようです。
今回は通販でグラスゴーを入手したのですが箱の中の紙をめくり靴があらわになると革の色合いの素晴しさに目を奪われてしまいました。しかも開封の儀を忘れて何気に手に取り靴ひもを縛ってし待ったので、慌てて箱に戻して撮影しなおしました(´∀`; )
以前、Ganzoの名刺入れの記事を書いた時にも言いましたが、明るい茶色の革って温かみがあって大好きです。
【参考記事】[0036] Ganzo Shell Cordovan 単名刺入れ ブラックとバーガンディの2色を比較してみる
今まで、こういった色の革靴をずっと欲しかったのですが、色が好きだとデザインが悪くデザインが良いと色が悪いというケースが多く色と形を両立する靴がありませんでした。
また、その両方を満たしても履き心地が悪かったり値段が高過ぎる製品もあるので購入に至らなかった靴はたくさんありました。このGlasgow(グラスゴー)は高価ですが長く履いていけるのであれば、何とか手に届く範囲内。履き心地は以前に店舗で履いたことがあり折り紙付きです。
実際には長く履いてみないと判らない部分もあるので、これから履き込んで長く付き合っていける靴か見極めていきたいと思います。
革靴はつま先がロングノーズの方がスマートで足長効果もあるので好きなのですが、だからといって尖り過ぎている革靴はNG。あくまでも程々なのが良いんです。
ロングノーズだけど尖り過ぎていないGlasgow(グラスゴー)のつま先のシルエットは実に美しい。
絶妙なシルエットをしていてもプレーンテトゥやウイングチップだったりすると、また印象が変わってしまいます。
ストレートチップ好きな私にとって程よいロングノーズで明るいブラウンのGlasgow(グラスゴー)は貴重な存在といえます。
【リーガルのY823】
Glasgow(グラスゴー)に出会う以前に気に入ったストレートチップの靴はリーガルの『Y823』というモデル。しかも、それを入手したのは9年も前のことです。
残念ながら明るい茶色の設定はありませんでしたが、キレイなスクエアを描く『Y823』は私のお気に入りで現在でも主力で履いています。
とはいえ毎日、同じ革靴を履いていたのでは、すぐにダメになってしまうので、当時の金額で23,800円した『Y823』を3足購入してローテーションしています。
紐履タイプ1足とモンクストラップを色違い(黒とワインレッド)で2足と雨用の防水靴1足の計4足をローテーションして9年が経過しているものの、大切に履いているので、まだまだ十分に使うことができます。
『Y823』は2006年の秋モデルで通常は年が変わる毎にモデルが変わってしまい廃盤のような状態になります。要は時間が経過してしまうと購入することはできなくなってしまうということです。
今回、購入したGlasgowシリーズはシーズンモデルではないので年が変わっても販売中止される心配は無いと思いたいですが、人気がなければ廃盤になる可能性も出てきます。
このブログを読んでいる方で『このビジネスシューズは良さそうだな』と思っていただけたら是非、検討してみてください。
手作りのような履き心地は制作された木型が違うから
Glasgow(グラスゴー)はデザインもさることながらシェットランドフォックスらしい履き心地も魅力の一つです。
普通の靴は重心のかかる部分が中心なのに対してシェットランドフォックスは8mm〜10mm程、内側にズラした設計になっています。
わかりやすく写真で説明すると一般の靴は青い線の部分に重心がかかり、シェットランドフォックスは白い線の部分に重心がかかるようになっています。
何故、重心を内側に移しているのか?それは素足になってゆっくりと歩いてみると判ります。
足の裏のどこに重心が乗っているのか確かめるように歩いてみると親指と人差し指の間の辺りに一番、重心が、かかっていることに気づくはずです。
青い線の部分は人差し指の中心辺りになりますので歩く時にどうしても重心のかかる部分から少しズレた部分で歩かなければならなくなり、それが歩き心地の悪さや疲れやすさの原因になってしまします。
シェットランドフォックスの革靴は意図的に重心の位置をズラす事で素足のような歩き心地と足にかかる負担を軽減する設計になっています。
またインナーの踵の部分は踵の丸みにあわせて窪み(くぼみ)を作ることでフォールド性を向上させ歩行の際に靴の中で足が動いてしまうのを防いぐ構造になっています。
インナーといえば、この靴はグッドイヤーウェルト製法で作成されています。芯材をたっぷりと入れられるのでクッション性もあり、長年履き込んでいくと芯材が履いている人の足の形に合わせて凹んでくるので更に足にフィットするようになってきます。
この芯材は思っていた以上に変形して沈み込むので、履き込むと靴が緩くなってきます。グッドイヤーウェルト製法の製品の場合はジャストフィットか少しきつめで購入して芯材が沈み込んできたら靴ひもをきつく縛って対応するのが良いのではないかと考えます。
オールソウル交換できるグッドイヤーウェルト製法なら一生履ける!?
シェットランドフォックスは靴底のクッドイヤーウェルト製法で製作されています。グッドイヤーウェルト製法で製作された靴は何度でも靴底を丸ごと交換できるのでアッパー部分さえ傷つけずに大切に履いていれば長い間、使えるのもポイントの一つです。
グッドイヤーウェルト製法については下記のHPに詳しく載っています。
上の写真はGlasgowの靴底(革製)ですが、オールソール交換した場合は、この部分の縫い目を解き、新しい靴底に交換するので新品のようになるはずです。
leonの持っているビジネスシューズは全てグッドイヤーウェルト製法ですが(『Y823』もグッドイヤー)まだ、一度もオールソール交換は出した事はありません。
以前にヒール(踵)の部分のみの交換に出した事がありますが、その際の費用は3,000円くらいで預ける期間は2週間ほどでした。今後、オールソール交換する機会があれば、また記事に書かせてもらいます。
Glasgow(グラスゴー)は41,040円と少々、高い買い物でしたがメンテナンスをしながら使用していけば、おそらく一生使える靴だと思うので大切に履いていこうと思います。
残念ながら2017年11月現在ではグラスゴーは廃盤となっているようです。今、シェットランドフォックスを購入するのなら031Fブライトンを選ぶかもしれません。
Glasgowとはコンセプトが違いますがコチラの011Rは軽くてメンテナスがほぼ不要です。水に濡れても革には染み込まない(縫い目から染み込む可能性有り)のでオススメですよ。
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