全7機種あるRX100シリーズ 購入に迷っている方のために徹底比較してみます
みなさん。こんにちは。leon(@leon_sk4_22)です。前回は私がRX100M5Aを購入するまでの葛藤について書かせていただきました。
RX100M5Aを購入した経緯はコチラから
実際の所、RX100シリーズは、たくさんのモデルがあり過ぎて、どれを選択すれば良いのか、かなり迷ってしまうという方も多いかと思います。
そこで今回は全7機種の特徴を一つ一つ順を追って比較した情報を、ご紹介させていただきます。今現在、RX100シリーズの購入を検討している方の参考になれば幸いです。
初代RX100 古いモデルだけに価格は安いが、機能と性能面で見劣りする
DSC-RX100 性能詳細 (参考価格¥35,023 )
センサー | (D)1.0型 CMOSセンサー |
カメラ部有効画素 | 約2020万画素 |
焦点距離 | 28-100mm |
F値(絞り値) | F1.8(ワイド端時) 〜4.9(テレ端時) |
オートフォーカス方式 | 25点コントラストAF |
最高シャッタースピード | 1/2000秒 |
ISO感度 | (D)ISO125~6400 |
連続撮影速度 | 約10コマ/秒 |
NDフィルター | ー |
手ブレ補正機能 | (B)光学式 |
動画手ブレ補正 | 回転方向対応 |
動画撮影 | Full HD |
スーパースローモーション | ー |
画面サイズ/ドット数 | 3.0型/約122.9万ドット |
マルチインターフェースシュー | ー |
チルト液晶 | ー |
有機ELファインダ | ー |
タッチパネル | ー |
Wi-Fi/NFC | ー |
Bluetooth | ー |
インターフェース | MicroUSB/MicroHDMI |
撮影時間 | 約330枚 / 約165分 |
初代RX100は2012年発表のモデルなので価格的には一番、求めやすいですが性能や機能も、それなりです。焦点距離が28-100mmなので、RX100M3以降のモデルと比べると近くのモノに焦点が合わせにくいけど、少しだけ望遠が効くレンズとなっています。
モノ撮りやテーブルに並ぶ食事の撮影には少々、難がありそうです。
絞り値(F値)は1.8〜4.9となっています。ワイド端(広角)での撮影はF値1.8で明るく撮影できますが、テレ端(望遠)での撮影ではF値4.9と暗くなってしまうので、こちらもマイナスポイントと言えます。
また動画撮影に関してはFull HDのみで4K録画に対応していません。
この後、発売されるモデルにはチルト液晶と有機ELファインダが付きますが、初代RX100には搭載されていません。
初期モデルとあり、性能・機能面で劣る部分が多くありますが、できるだけ安く1型センサー内蔵のコンデジを使ってみたい・中望遠のレンズが欲しいという方であれば、お買い得の商品とも言えます。
RX100M2は初代を踏襲して機能と性能の両面で正常進化
DSC-RX100M2 性能詳細 (参考価格¥56,561 )
センサー | (C)1.0型裏面照射型CMOSセンサー |
カメラ部有効画素 | 約2020万画素 |
焦点距離 | 28-100mm |
F値(絞り値) | F1.8(ワイド端時) 〜4.9(テレ端時) |
オートフォーカス方式 | 25点コントラストAF |
最高シャッタースピード | 1/2000秒 |
ISO感度 | (C)ISO160-12800 |
連続撮影速度 | 約10コマ/秒 |
NDフィルター | ー |
手ブレ補正機能 | (B)光学式 |
動画手ブレ補正 | 回転方向対応 |
動画撮影 | Full HD |
スーパースローモーション | ー |
画面サイズ/ドット数 | 3.0型/約122.9万ドット |
マルチインターフェースシュー | ○ |
チルト液晶 | 上に約84度 下に約45度 |
有機ELファインダ | ー |
タッチパネル | ー |
Wi-Fi/NFC | ○ |
Bluetooth | ー |
インターフェース | MicroUSB/MicroHDMI |
撮影時間 | 約350枚 / 約175分 |
RX100M2はシリーズ初のバージョンアップモデルとなります。ぱっと見ると変化は無いようですが、よく見ると外観やカメラ内部は、いろいろ変わています。レンズや焦点距離は初代RX100と同じですが、センサーが裏面照射型センサーへ変更されました。
裏面照射型センサーは従来の表面照射型のセンサーと比べると、光を高効率で取り込めるという特徴を持っています。理論上は、このセンサーを搭載すことで高感度耐性が強くなり、暗い場所でも鮮明な画像を撮影したり、手ブレなども防いだりすることができようになります。
機能面においてはマルチインターフェースシューとチルト液晶・Wi-Fi/NFCが、新たに追加されました。マルチインターフェースシューはRX100シリーズでは唯一、M2だけが装備。
この恩恵で同社から発売されているフラッシュ(HVL-F43M )や電子ファインダーキット(FDA-EV1MK)を接続することができます。
チルト液晶については、この後、発売されるモデルよりも調整角度が狭い仕様。通信面ではWi-Fi/NFC機能が追加されたことにより、写真をスマホへ送信して、撮ったその場でSNSへ投稿することも可能になりました。
バージョンアップとしては小さな変化ですが、初代RX100の弱い部分を改良しようというメーカーの心意気を感じるモデルといえます。
ですが、初代モデルとの価格差はプラス2万円。RX100M3との差はマイナス5千円差となりますので、購入するには中途半端な価格設定と言わざるをえません。私的にはRX100M2を選ぶよりもRX100M3を購入した方が、お得なような気がします。
RX100M3では必要最低限の撮影性能と機能が搭載
DSC-RX100M3 性能詳細 (参考価格¥61,200 )
センサー | (C)1.0型裏面照射型CMOSセンサー |
カメラ部有効画素 | 約2020万画素 |
焦点距離 | 24-70mm |
F値(絞り値) | F1.8(ワイド端時) 〜2.8(テレ端時) |
オートフォーカス方式 | 25点コントラストAF |
最高シャッタースピード | 1/2000秒 |
ISO感度 | (B)ISO125-12800 |
連続撮影速度 | 約10コマ/秒 |
NDフィルター | 3段 (1/8まで減光) |
手ブレ補正機能 | (B)光学式 |
動画手ブレ補正 | 5軸インテリジェントアクティブ |
動画撮影 | Full HD |
スーパースローモーション | ー |
画面サイズ/ドット数 | 3.0型/約122.9万ドット |
マルチインターフェースシュー | ー |
チルト液晶 | 上に約180度 下に約45度 |
有機ELファインダ | (B)約144万ドット |
タッチパネル | ー |
Wi-Fi/NFC | ○ |
Bluetooth | ー |
インターフェース | MicroUSB/MicroHDMI |
撮影時間 | 約320枚 / 約160分 |
RX100M3はセンサーに関してはRX100M2と同様の裏面照射型センサーを使っていますが、レンズがF1.8〜F2.8と非常に明るいレンズに変更され、薄暗い場所での撮影を難なくこなせるようになりました。
また、NDフィルターが搭載され絞り値にして3段分、1/8の光量まで調整できるようになりました。明るい場所でもシャッタースピードを遅くしても、白飛びせずに撮影できるようになり表現の幅も広がりました。
焦点距離は24mm〜70mmになり、以前のモデルよりも望遠が効かなくなる反面、近くのモノは撮りやすくなっています。
機能面では遂に有機ELファインダが搭載されました。ただし画素数は144万画素と、この後のモデルよりも低い点はマイナスポイントです。
RX100M2から搭載されたチルト液晶は上方向が180度まで調整幅が広がり、モニターを確認しながら自撮り撮影が可能に。また動画撮影時の手ブレ補正が5軸インテリジェントアクティブになったのもプラスポイント。
『You Tubeなどへ動画をアップしたい』という方でなくとも強力な手ブレ補正機能は魅力的ではないでしょうか。
RX100M3は各部の性能は、その後のモデルに劣りますが、普段使いで困らない必要最低限の性能と機能は出揃っている印象です。しかも価格は最新のRX100M7の半分以下なので、お買い得感があります。
RX100シリーズの購入を考えていて、できるだけ安く購入したいという方にも、少し価格を妥協して本モデルを選んでもらう方が幸せになれるのではないかと考えます。
RX100M4では新開発メモリー一体1.0型積層型センサー搭載で高速撮影が可能に
DSC-RX100M4 性能詳細 (参考価格¥80,524 )
センサー | (B)メモリ一体1.0型積層型CMOSセンサー |
カメラ部有効画素 | 約2020万画素 |
焦点距離 | 24-70mm |
F値(絞り値) | F1.8(ワイド端時) 〜2.8(テレ端時) |
オートフォーカス方式 | 25点コントラストAF |
最高シャッタースピード | 1/32000秒 |
ISO感度 | (B)ISO125-12800 |
連続撮影速度 | 約16コマ/秒 |
NDフィルター | 3段 (1/8まで減光) |
手ブレ補正機能 | (B)光学式 |
動画手ブレ補正 | 5軸インテリジェントアクティブ |
動画撮影 | 4K(撮影時間5分)/Full HD |
スーパースローモーション | 最大960fps(40倍) |
画面サイズ/ドット数 | 3.0型/約122.9万ドット |
マルチインターフェースシュー | ー |
チルト液晶 | (B)上に約180度 下に約45度 |
有機ELファインダ | (A)約235万ドット |
タッチパネル | ー |
Wi-Fi/NFC | ○ |
Bluetooth | ー |
インターフェース | MicroUSB/MicroHDMI |
撮影時間 | 約280枚 / 約140分 |
RX100M4のバージョンアップで一番の特徴は新開発のメモリー一体1.0型積層型センサーが搭載されたことです。信号処理回路を画素領域と別の層に配置することができる「積層構造」の採用。さらに、センサーの裏面にDRAMチップ(メモリー)を搭載。
このセンサーの採用で従来の1.0型裏面照射型CMOSセンサーに比べ、5倍以上のデータ読み出し速度を実現しました。
この恩恵で高速な被写体を撮影した際の動体ゆがみを飛躍的に低減。 また最高シャッタースピードは従来モデルが1/2000・連続撮影速度が10コマ/秒だったのに対してRX100M4では最高シャッタースピード1/32000秒・連続撮影速度16コマ/秒と大幅な改善が見られます。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=31&v=_oZPQbW0Sc4
RX100M4では動画撮影にも力を注がれ最大960fps(40倍)のスーパースローモーションが機能が追加されました。そして連続撮影時間は最大約5分と短いものの4K録画も可能になっています。
このモデルでは新開発のセンサーの恩恵で今まで、もたつき気味だったシャッタースピードや動画を録画する機能が、大幅な進化を遂げています。 以前、水族館に行った際に水中にいるペンギンの速さについて行けず、決定的な瞬間を逃しまくって悔しい思いをしたことがありますが『RX100M4なら逃さず撮影ができそうだな』と思いました。
ちなみにRX100M3で搭載された有機ELファインダーは本モデルから約235万ドットに大幅なアップが図られています。
新開発センサーの採用で飛躍的な性能アップを果たしましたが、その代わり価格の上昇と撮影時間が約280枚 / 約140分と短くなった事を付け加えておきます。
とはいえRX100M3との価格差は2万円と大きいですが、性能面はその価格分の改善がなされていると言って良いでしょう。風景写真をメインに撮る方ならM3を、動きの早い被写体も撮りたい方はM4を選ぶのがお勧めだと思います。
RX100M5AではAF機能のスピード・精度を大幅に向上
DSC-RX100M5A 性能詳細 (参考価格¥96,800 )
センサー | (B)メモリ一体1.0型積層型CMOSセンサー |
カメラ部有効画素 | 約2020万画素 |
焦点距離 | 24-70mm |
F値(絞り値) | F1.8(ワイド端時) 〜2.8(テレ端時) |
オートフォーカス方式 | 315点像面位相差AF/25点コントラストAF |
最高シャッタースピード | 1/32000秒 |
ISO感度 | (B)ISO125-12800 |
連続撮影速度 | AF/AE追従約24コマ/秒 |
NDフィルター | 3段 (1/8まで減光) |
手ブレ補正機能 | (B)光学式 |
動画手ブレ補正 | 5軸インテリジェントアクティブ |
動画撮影 | 4K(撮影時間5分)/Full HD |
スーパースローモーション | 最大960fps(40倍) |
画面サイズ/ドット数 | 3.0型/約122.9万ドット |
マルチインターフェースシュー | ー |
チルト液晶 | (B)上に約180度 下に約45度 |
有機ELファインダ | (A)約235万ドット |
タッチパネル | ー |
Wi-Fi/NFC | ○ |
Bluetooth | ー |
インターフェース | MicroUSB/MicroHDMI |
撮影時間 | 約220枚 / 約110分 |
RX100シリーズの中でも唯一、販売を終了したRX100M5。理由は6代目の技術を一部取り込んだDSC-RX100M5Aというマイナーアップデートモデルを発表したから。
2019年10月現在ではRX100M5の購入は困難な為、M5Aのスペックと合わせて紹介をさせていただきます。
RX100M5AではイメージセンサーにAFの速度や動体捕捉に優れている位相差AFと、AFの精度が高いコントラストAFのメリットを兼ね備えたファストハイブリッドAFを搭載しAF合焦速度0.05秒の高速レスポンスを実現。
さらにイメージセンサー内の撮像エリアの約65%をカバーし、その中に315点に及ぶ像面位相差AFセンサーを配置。従来機よりも細かいフォーカスポイントを持つようになりました。
高速シャッタースピードはRX100M4同様1/32000秒ですが、連続撮影速度は16コマ/秒からAF(オートフォーカス)・AE(自動露出)追従24コマ/秒で撮影が可能。動体追従性能が大幅に進化したことで、被写体を素早く鮮明に捉えられるようになりました。
本モデルは撮影するチャンスを逃さない為に、AFの高速化・追従性や高速撮影を重点的にブラッシュアップして良い事づくめのようですが、撮影時間は前モデルよりも、さらに短い約220枚/約110分となっています。この点においてはマイナスポイントと言えるでしょう。
RX100M5とRX100M5Aの違い
性能詳細では判りませんが、画像処理エンジン『BIONZ X (ビオンズ エックス)』はRX100M5よりもRX100M5Aの方が処理性能が約1.8倍に向上しており、暗所部での撮影解像性や細かい描写がより鮮明に撮影できるようなっています。
他にも瞳AFの精度向上や、従来モデルは約24コマ/秒(Hiモードで画質ファイン)の連続撮影は150枚まででしたが、RX100M5Aは最大233枚まで連写性能がアップしています。
RX100M5Aの残念な点
RX100M5AでのアップデートではRX100M6の性能を一部、取り入れた形ですが、残念な点がいくつか存在します。それはタッチフォーカスとワンプッシュでアクセス・収納できる有機ELファインダー・Bluetoothの存在です。
私の個人的な撮影方法としては、マニュアルフォーカスを使用することが多いのですが、ファンクションボタンを押し、十字キーでフォーカスエリアを移動させるのは、煩わしく感じています。
これがタッチするだけでフォーカス指定が出来れば、無駄な動作が省かれシャッターチャンスを逃す場面も減るのではないかと考えています。
有機ELファインダーに関してはアクセス・収納に、そこまで不便に感じてはいなかったのですが、ワンプッシュで操作できるモデルが存在しているのであれば搭載して欲しい機能だと思いました。
Bluetooth機能についてはスマートフォンと連動してGPSデータを写真に取り込めるようになります。この機能が加わればMacやiPhoneの写真アプリで、地図から撮影場所を特定できるようになるので、個人的には喉から手が出るほど欲しい機能。
F1.8〜2.8の明るいレンズはRX100M5A以降のモデルでは非搭載となるので、もしRX100M5Bというマイナーアップデートがあるなら、これらの機能は是非とも搭載して欲しいところです。
RX100M6では焦点距離を24〜200mmまで寄れるレンズを搭載
DSC-RX100M6 性能詳細 (参考価格¥120,240 )
センサー | (B)メモリ一体1.0型積層型CMOSセンサー |
カメラ部有効画素 | 約2020万画素 |
焦点距離 | 24-200mm |
F値(絞り値) | F2.8(ワイド端時) 〜4.5(テレ端時) |
オートフォーカス方式 | 315点像面位相差AF/25点コントラストAF |
最高シャッタースピード | 1/32000秒 |
ISO感度 | (B)ISO125-12800 |
連続撮影速度 | AF/AE追従約24コマ/秒 |
NDフィルター | ー |
手ブレ補正機能 | (A)光学式(最大4.0段) |
動画手ブレ補正 | 5軸インテリジェントアクティブ |
動画撮影 | 4K(撮影時間5分)/Full HD |
スーパースローモーション | 最大960fps(40倍) |
画面サイズ/ドット数 | 3.0型/約92万ドット |
マルチインターフェースシュー | ー |
チルト液晶 | (A)上に約180度 下に約90度 |
有機ELファインダ | (A)約235万ドット |
タッチパネル | ○ |
Wi-Fi/NFC | ○ |
Bluetooth | ○ |
インターフェース | MicroUSB/MicroHDMI |
撮影時間 | 約240枚 / 約120分 |
RX100M6の最大の特徴は12群15枚の多枚数レンズが搭載され焦点距離が24〜200mmに変更された点ではないでしょうか。今までの機種では初代RX100〜RX100M2が28〜100mm・RX100M3〜RX100M5Aが24〜70mmという焦点距離のレンズを使用してきました。
しかし、RX100M6では望遠距離が200mmと大幅に拡張して、今まで撮ることの難しかった遠い被写体も写真に収めることを可能としました。
望遠撮影の一番の敵は手ブレですが、RX100M6では最大4.0段の光学式手ブレ補正機構を搭載し手ブレを高いレベルで軽減しています。
その他の機能としてはAF合焦速度0.03秒に、それとチルト液晶の調整幅が、さらに広がりました。上方向は180度と前モデルと同等ですが、下方向へ約90度まで調整できます。これにより被写体を真上から俯瞰撮影する際も液晶ディスプレイが見やすくなりました。
液晶ディスプレイの解像度はタッチパネル化されたことが原因なのか92万ドットへ引き下げられています。
タッチフォーカス・ワンプッシュアクセス・収納が可能な有機ELファインダー・Bluetooth機能については、前項のRX100M5Aの残念にな点で説明してしまったので、こちらでは割愛させて頂きます。
ほとんどの基本性能と機能面では前モデルを凌ぐRX100M6ですが、2つだけ残念な点があります。1つ目はF値が2.8〜4.5とレンズが暗くなってしまったこと。2つ目はNDフィルターが廃止されたことです。
これは望遠に強いレンズを採用したことによる弊害なのでしょうが、この点に躊躇してしまい購入を見送るユーザは、少なからず存在していると思われます。
かくゆう私も、この2点が気になり、あえてRX100M5Aを購入したクチです。
撮影時の明るさはISO値やシャッタースピードを変更することで、ある程度は補えますが、F2.8のレンズではF1.8のボケ感はどうしても再現できないと考えました。
また明るいシーンでの長時間露光しようと思ったら別途、サードパーティ製のNDフィルターを購入して後から取り付けなければなりません。
気になる点は、いくつかありますが、RX100M6は機能面・基本性能は非常に高いので、ボケ感を気にせず、NDフィルターも使わない、後付けでも構わないという方には超お勧めのモデルといえます。
RX100M7では磨き込まれたAF性能が更に研ぎ澄まされました
DSC-RX100M7 性能詳細 (参考価格¥151,746 )
センサー | (A)メモリ一体1.0型積層型CMOSセンサー |
カメラ部有効画素 | 約2020万画素 |
焦点距離 | 24-200mm |
F値(絞り値) | F2.8(ワイド端時) 〜4.5(テレ端時) |
オートフォーカス方式 | 357点像面位相差AF/425点コントラストAF |
最高シャッタースピード | 1/32000秒 |
ISO感度 | (A)ISO100-12800 |
連続撮影速度 | AF/AE追従約20コマ/秒 ワンショット連続撮影約90コマ/秒 |
NDフィルター | ー |
手ブレ補正機能 | (A)光学式(最大4.0段) |
動画手ブレ補正 | 5軸インテリジェントアクティブ |
動画撮影 | 4K(時間制限なし)/Full HD |
スーパースローモーション | 最大960fps(40倍) |
画面サイズ/ドット数 | 3.0型/約92万ドット |
マルチインターフェースシュー | ー |
チルト液晶 | (A)上に約180度 下に約90度 |
有機ELファインダ | (A)約235万ドット |
タッチパネル | ○ |
Wi-Fi/NFC | ○ |
Bluetooth | ○ |
インターフェース | MicroUSB/マイク端子/MicroHDMI |
撮影時間 | 約240枚 / 約120分 |
最新モデルのRX100M7ではメモリ一体1.0型積層型CMOSセンサーと処理エンジンBIONZ Xの性能が刷新されたことで、AFや動画性能の処理能力が飛躍的にアップしています。
従来モデルでは像面位相差AFセンサーの数は315点配置でしたが357点へ増加、コントラストAF枠も25点から425点へ大幅にパワーアップ。これにより細かくAFを合わせられるようになりました。
連続撮影はAF/AE追従約20コマ/秒と従来のモデルよりも4コマ分減少していますが、その代わりに最大60回/秒のAF/AE演算処理ができるようになっています。
簡単にいうと被写体との距離を1秒間に60回も測定して適正にフォーカスを合わせているということです。RX100M7は1秒間に20コマの撮影できるので、1コマの撮影中に3回の測定・演算処理を行っていることになります。ちなにみ、SONYのカメラでこれを実現出来ているのは“α9”とRX100M7だけです。(2019年10月現在)
個人的には本モデルの目玉はリアルタイムトラッキングにあると思っています。新たに搭載された物体認識するアルゴリズムを活用して色や模様、被写体距離などの空間情報をリアルタイムに高速処理し、素早く動く被写体を自動的に追随します。
また顔/瞳優先モードAF時は人物の顔と瞳の情報を検出し、フォーカス枠が柔軟に変化するようになりました。ちなみに瞳AFについては静止画のみですが、動物の瞳も認識して追いかけてくれたりもします。
実際、どこまでAFの追従性が上がったのかは、SONYからサンプル動画がアップされているので参考にしてみてください。
RX100M5以降、AFは非常に早くなっていましたが、それでも動いている被写体を追いきれない場面もありました。でもRX100M7は、かなり早い被写体でも捉えられ、よりシャッターチャンスを逃さなくなりました。
動画録画に関しては前モデルまでは4K録画の時間は最長5分まででしたが、無制限に撮影できるよになりました。撮影時の温度によってはカメラ内の温度が上昇して自動電源OFFが機能が働くことがありますが、冬場などの寒い時期であればバッテリーが続く限り撮れるようです。
最新機種の為、そこいらのミラーレス一眼を超えてしまう程の価格ですが、性能・機能ともにRX100シリーズの最終形態では無いかと思える完成度だと思います。
購入には勇気がいりますが、今後、美しい写真を手軽に撮影出来ることを考えれば買って損は無いのかもしれません。
RX100シリーズ全7モデル さあ あなたはどのモデルを選ぶ?
さあ、全7モデルの特徴を駆け足でご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。正直な話、機能と性能を追い求めると価格が跳ね上がり、安さを求めると機能と性能を諦めればければならないという、如何ともしがたい状況が逆に浮き彫りになったような感覚です(汗)
私の個人的な意見としては大別すると『初代RX100』『RX100M5A』『RX100M7』の3つのモデルから選べば良いのではないかなと考えています。
初代RX100は初期モデルだけに機能面で劣りますが、逆の考え方をすれば、必要の無い機能を全てを削ぎ落として、価格を抑えたモデルといえます。『1型センサーを搭載したコンデジを、とにかく安すく手に入れたい』という方は初代RX100を選べば良いのではないでしょうか。
RX100M5AはF1.8〜F2.8の明るいレンズを搭載している最終モデルとなります。またNDフィルターも内蔵されているので撮影の幅という点においては焦点距離以外でM6以降のモデルに劣りません
『暗いシーンでも気兼ねなく撮影したい。晴天の中で長時間露光で滝や川の流れる様を糸状に撮りたい』という方にはRX100M5Aをお勧めします。私は総合的に考え、RX100M5Aを購入しています。
最新のRX100M7は逆に明るさとNDフィルターが内蔵されていない点以外は全てにおいて勝っています。1秒間に60回ものAF/AE演算処理を行い、リアルタイムトラッキングで被写体を追従する機能は圧巻です。
とにかく被写体ボケや被写体を逃さない能力はモデル中でも随一なので『200mmの望遠を使いたい。動きの早い被写体を撮影したい。』という方にはRX100M7がピッタリなのではないでしょうか。
人それぞれ考え方はあると思いますが、私はこう結論付けました。さあ、あなたはどのモデルを選びますか?
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