MR2復活までの軌跡を一気読みしたい方はこちら
サビたショックアブソーバーにサビキラープロを使用しなかった理由
みなさん、こんにちは。leon(@leon_sk4_22)です。前回の記事では錆びてしまったブレーキキャリパーやロアアーム等をサビキラプローを使って防錆処理をしました。
しかしショックアブソーバーのサビ処理に関しては全く触れていません。その理由は現在、取り付けているショックのオーバーホール(OH)を考えており、ついでに再塗装をしてもらうつもりだったからです。
選ばれるには理由がある!!スイス製ショックOHLINS(オーリンズ)の凄いところ
まずはショックアブソーバーについて軽く説明させてもらいます。私が愛用しているのはOHLINS(オーリンズ)というスイス製のショックアブソーバー。
オーリンズの凄いところは減衰力を20段階も調整でき、きめ細かくセッティングできる点や応答性の良いハンドリング、しなやかで粘るサスペンション、ノーマルショックよりも良い乗り心地、さらに特注で自分の好みに合わせてカスタマイズできる等、挙げたらキリがありません。
ですが旧車を乗っているleonからするとオーリンズの一番、凄い点は別の所にあります。それは一度、オーリンズとして世に出回った製品は、どんなに古くなってもオーバーホール(OH)して新品時と同等の性能を取り戻す事ができる点です。
もちろん、お金はかかりますが…
通常であれば、古くなってしまった製品は廃盤になり、お金をかけても修理する事も新しい製品を入手する事も困難になってしまいます。
実際、以前にBLITZ ACCESSコンピュータが故障した際は修理はおろか故障診断もできないと言われてしまっています。
まあ、コンピュータの場合はハードとソフトという二面性があるので難しいとは思いますが…
メンテナンスしながら長く使い続けられる製品というのは、その点だけ取ってみても高い価値があるとleonは思います。
高品質なモノづくりと長く使える為にサービスを提供できるというのはメーカーのこだわりを感じずにはいられません。
では、オーバーホールをする前にOHLINS(オーリンズ)のショックが、どんな状況になってしまっているかチェックしていきたいと思います。
OHLINS専用設計のサス Mine’s エスタスペシャルの状態をチェック
こちらのダウンスプリングはオーリンズ専用に製作されたオリジナル製品のMine’s(マインズ)エスタスペシャルです。
OHLINS(オーリンズ)専用だけあって、このサスとショックの組み合わせは非常に相性が良く応答性と粘りを兼ね備えた足に仕上がっていたのですが、こちらも、かなりサビが広がってますね。
当初、サビを落としてからサビキラープロを塗って再利用しようと考えていました。しかしその後、以前に使用していた時よりも車高がかなり低くなってしまっている事に気付きました。
サスがヘタってしまい車高が落ちてしまったようなので、このサスはとりあえず保管して新しいサスへ変更しようと考えています。
10年以上放置したOHLINS(オーリンズ)の状態をチェック
オーバホール(OH)する為にノーマルショックに入れ替えOHLINS(オーリンズ)は取り外しました。とりあえず、並べてチェックしてみましょう。遠目に見ればオーリンズのトレードマークでもある黄金に輝くケースの面影がありますが、
近くで見てみると薄汚れてしまって聖闘士の頂点である黄金聖衣 もといOHLINS(オーリンズ)らしさの面影もありません。
バネを固定する為の皿はタイヤが当たっていた形跡が残り、おなじみのサビも元気に成長しています。皿の下側は雨天に走行するとモロに水をかぶってしまうので仕方がないのかもしれません。
そして、なぜか赤い塗料が付着しています。これは付着したものなのか?それともゴールドに輝くケースの下地の塗装は赤で表面が削れて出てきたものなのか? 謎です。
次にブレーキホースを止めるホックの部分をチェック。こちらは酷く錆びています。ここまで錆びが進行しているとているとOH(オーバーホール)で、どこまで復元できるか心配になってしまいます。
もしかしたら特注で新たに作って貰った方が安くすむかもしれませんね(汗)
意外にもピストンロッド(シャフト)は10年以上経過してもキレイな状態
ピストンロッドを確認してみると意外にもキレイな状態です。ロッドの本体には目立った傷やサビはありません。
ロッドには薄っすらオイルの痕が付いています。車両に取り付けられている時はここまでロッドがケースに沈み込んでいた事が判ります。
上の画像はロッドの上部(アッパーマウントを止めるネジ切り部分)です。
こちらはサビている部分もありますが、この程度ならロッドは再利用できるかもかも?という期待が広がります。
希望もつかの間、減衰力の調整ダイヤルからオイル漏れを確認…
OHLINS(オーリンズ)のショックアブソーバーは20段階に減衰力の変更可能な調整ダイヤルがショックケースの下部に付いています。
上の画像は運転席側のフロントショックの調整ダイヤルですが、現在は乾いているものの、以前にオイル漏れした形跡があります。
※MR2(SW20)のOHLINS(オーリンズ)用のショックアブゾーバは倒立式を採用している為、調整ダイヤルは下側に付いています。 ちなみに通常(正立式?)のショックの場合は上側に付いています。
そして、こちらは運転席側のリアショックの調整ダイヤルです。リアは現在進行形でオイルが漏れています。
しかし不思議なことにオイル漏れしているのは運転席側のフロントとリアのショックのみで助手席側の前後のショックは漏れていません。
運転席側は常に人が乗っているので負荷がかかってしまうんでしょうか?
こちらの写真は手で同時にピストンロッドをショックケースに押し込んだ画像。下側のショックは押し込んだ後、反発してすぐに元の長さに戻てきます。ですが、オイル漏れしている上側のショックはすぐには戻ってきません。
1〜2分程かけてゆっくりとロッドは元の長さに戻るところを見ると、それだけオイルが抜けて反発力が弱っていることがうかがえます。
どこでオーバーホールをするか悩むが、良さ気なショップを発見!!
実は以前にもOHLINS(オーリンズ)をオーバーホール(OH)した経験があります。その際は4年間使用して走行距離2万キロ程度でカーショップ経由でラボカロッツェリアへオーバーホールを依頼しました。
しかし、そのカーショップは現在は潰れてしまって存在しない為、オーバーホール(OH)の依頼先をどうしようか迷っていました。
通常はオーリンズの取り扱いのあるショップ経由で依頼するか、もしくはラボカロッツェリアへ直接、電話で依頼するかしかありません。
※ラボカロッツェリアへの問い合わせ先はコチラ
そんな時に時にあるショップのブログ記事を見つけました。それは廃盤になっているMR2(SW20)専用のOHLINS(オーリンズ)のショックアブソーバを特注品として製作するという記事です。
通常品としては廃盤になっていても、特注で一から製作できるという事を知ってビックリしました。さすがOHLINS!!
こちらのショップはカロッツェリアジャパンの情報発信基地ショック専門ショップという位置付けらしく、他の記事を読む限りでもかなり丁寧に作業をしてくれそうな雰囲気です。
信頼がおけそうだと思ったので、こちらのショップにオーバーホール(OH)連絡を取ってみる事にしました。
次回は、ショックのオバーホールをするついでに、その他ヘタったサスペンション部品の調達について書いていこきます。
次の記事は入手困難な部品はAmazon USAで仕入れます
【参考記事】[0145] MR2復活計画『その18』国内で入手困難な部品はamazon.com(USA)でお取り寄せしよう!!
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