MR2復活までの軌跡を一気読みしたい方はこちら
OHLINSショック O/H完了連絡!! 再びウノパーウノさんへ来訪
みなさんこんにちはleonです。前回は12年間放置したOHLINS(オーリンズ)のショックアブソーバーのO/H(オーバーホール)の見積もり依頼をするためにuno per uno(ウノパーウノ)さんへ訪問した記事を書かせていただきました。
【参考記事】[0147] MR2復活計画『その20』OHLINS(オーリンズ)のO/Hはuno per unoがオススメ!!
廃盤となってしまったMR2のオーリンズのショックアブソーバーを復活させる方法は2種類。
ショックを下取りに出して新たに特注製作をしてもらう方法と通常通りO/H(オーバーホール)をしてもらう方法です。
今回はショップさんと話を進めていく中で安く済みそうなO/Hを依頼しました。
O/Hの作業期間は1ヵ月程度で簡単に診断した見積もりは14〜15万円とのことでした。(再メッキをしない場合)
しかし実際に分解・洗浄をしていく中で再利用できない物があれば新しい部品に交換する必要が出てきます。
当然、その場合は見積り金額が変わってきますが、その都度、どういった部品の交換が必要で、どれくらいの金額になるか丁寧なメールを何度もいただきました。
こういう点を見ると、ただ作業を請け負うだけでは無くユーザーとキチンと向き合ってる良いショップさんだという事がうかがえます。
メールで何度かやり取りをしながら待つこと5週間、待ちに待ったO/H完了の連絡が来ました。
O/Hすれば性能面では新品のようになることは判っていましたが、あれ程までにサビついたショックは一体どうなっているのでしょうか?
O/Hの仕上がりを楽しみにしながらショップへ訪問しました。
店内に入ると店員さんがテーブル席に案内してくれました。「少しお待ちください」と言われたので座って待つことにします。
再メッキ塗装はまるで新品のような仕上がり!!
テーブルへ腰を降ろそうとした瞬間にディスプレイされた商品の側にショックが1セット置いてあることに気づきました。
「新しい商品が入荷して、これからディスプレイでもするのかな?」と思っていたら、何やら見覚えのあるような形….
MR2のフロントサスは通常のサスよりも直径が2倍くらいあります。これほど大きな直径のサスペンションはMR2以外には私は知りません。
まさか!?これは私がO/Hに出したショックではないかと思い近づいてみました。
パッと見た感じではどう見ても新品の商品にしか見えません。近づいてよく見てみるとアイバッファのスプリングが組み込まれています。
現在では入手が困難になったアイバッファのスプリングが取り付けられているという事は、やはりO/H後のleonのショックなのかな?と思っていると店員さんが作業伝票を持って現れました。
leon 『これって私がオーバーホールに出したショックですか?』
店員さん『ええ、そうですよ。作業後の説明をする為に、こちらに出しておきました』
leon 『あんなに錆びていたのに、メッキ塗装するとこんなに綺麗になるものなんですね。ビックリしました』
店員さん『再メッキ塗装は外注に出してるんですが、仕上がりを見ると皆さん驚かれますよ』
確かに、ここまでキレイになれば、みんな驚くでしょう。
新品に戻ったというよりも、むしろ新品の時よりも輝きが増しているように見えます。
購入時は薄いゴールドというイメージでしだが、O/H後は黄色味が強くなってイエローゴールドに輝いています。
リアショックも確認してみましたが、フロント同様に本当に素晴らしい仕上がりですO(≧▽≦)O
昔とはメッキの方法が違うのか?それともメッキの上から、さらにメッキをする事でより美しい仕上がりになるのか判りませんが、ここまでの仕上がりなら大満足といえるでしょう。
スプリングシート(皿の部分)に広がったサビはどうなっているか確認してみると、こちらは少し荒れた状態になっています。
店員さんに聞いてみるとサビがひどい場合はある程度削りとってメッキにかけるので、メッキののりが悪くなるとの事でした。確かに荒れた状態にはなっているものの上からメッキされているので、それほど気になりません。
オーリンズのショックは減衰力が20段階と細かく調整できるようになっています。倒立式タイプの減衰力調整ダイヤルはダンパーケースの最下部についているのですが、こちらも抜かりなくメッキされています。
O/H前は少しダイアルが硬い感じがしていたのですが、O/H後はスムーズにダイアルを回すことができるようになっていました。もしかしたら中が錆びていたのかもしれませんね。
余談ですが、減衰力の調整方法は時計回りに回していき回せなくなったところが一番、硬い状態です。そこから反時計回りに回していくと徐々に柔らかくなっていきます。
実際には20段よりも多く回せたり(22〜23回転)するのですが、調整幅は20段階しかありません。
ダイアルを回せる回数は個体差があるようですが、一番硬い状態を起点にして反時計回りに20回転までの間が減衰力の調整が効いていると覚えておけば良いと思います。
何はともあれ、長年の放置で錆び、経年劣化しまくったショックがO/Hされることで、これ程までに美しく蘇るとは思ってもいませんでした。
錆びついたオーリンズのオーバーホールの料金は?
性能面でも見た目でも生まれ変わったオーリンズのショックですが、その裏にはO/Hで再利用不可となった部品が存在します。
オーバーホールの際に必ず交換される部品(O/H基本部品パック)にはロッドシール・NシールヘッドOリング・ソリッドブッシュ・フリーピストンOリング・ダストシール・スライドメタル(上側のみ)などがあります。
おそらく上の画像でシルバーのトレイに乗っている部品がO/H基本部品パックになると思われます。
※O/H基本部品パックについては、こちらのサイトで詳しく説明されていますので興味のある方は覗いてみてください。
それらの部品とは別にケースシリンダー1本・ロット4本が再利用不可との判断が下されました。
素人目には問題無さそうでしたが、よく見るとサビや細かい傷などが入っており、それらがスームーズな動作の妨げになるそうです。
上の画像はOHする際に取り出したオイルと新しいオイルを比較したもの。こちらはショップのディスプレイ用なので何年モノのオイルなのかは判りませんが、使い込むとここまで汚れてしまうものなんですね。
今回はO/H後の仕上がりと価格の話をしたかったのですが、実はこの話は昨年の事で請求書も紛失してしまった為、正確な金額は判らなくなってしまっていますゴメン(_ _。)・・・シュン
覚えている部分だけ下記に書かせてもらいます。細かい金額は正確ではないかもしれませんので大体の目安として参考にしていただければ幸いです。
オーバーホール内訳 | 合計金額 ¥200,000 |
---|---|
O/H 基本工賃 ¥12,000 ×4本 | ¥48,000 |
O/H基本部品パック ¥4,000 ×4 | ¥16,000 |
ロット ¥6,200 ×4本 | ¥24,800 |
ケースシリンダーサブアッシー ×1本 | ¥16,000 |
ダストブーツ ¥2,200 ×4本 | ¥88,00 |
バンプラバー ¥2,000 ×4 | ¥8,000 |
再メッキ代 ¥8,000 ×4本 | ¥32,000 |
サス・アッパマウント組み込み工賃 | ¥不明 |
その他の交換部品+消費税 | ¥不明 |
MR2復活のお値段はおいくら?
今回のショックのO/HでMR2復活の金額は跳ね上がりましたが、もう少しで公道を走り出す事が出来そうです。O/Hしたオーリンズのショックのインプレッションは機会があれば、別の記事で書かせてもらいたいと思います。
合計金額 ¥589,862
品名 | 品番 | 数量 | 合計金額+工賃 |
ATLASBX バッテリー | 75D23L | 1 | ¥6,750(自) |
フロントタイヤ | LS2000 | 2 | ¥28,680(工) |
リアタイヤ | REVSPEC RS-02 | 2 | ¥31,360(工) |
ガソリン添加剤 | WAKOS FUEL1 | 1 | ¥1,990(自) |
NGK Premium RX プラグ | BKR6ERX | 4 | ¥5,250(自) |
KTC T字プラグレンチ | PHF-16H | 1 | ¥5,314 |
TOYOTA パワステリレー | 89654 – 17011 | 1 | ¥19,800(自) |
TOYOTA IC冷却ファン | 不明 | 1 | ¥2,780(自) |
リビルド オルタネーター | 27060 – 74331 | 1 | ¥21,800(工)A |
マフラー レガリスR | 790 – 23522 | 1 | ¥62,229(工)B |
TOYOTA オルタネーター用ベルト | V98D4 – 0830 | 1 | ¥2,060(工)C |
TOYOTA A/Cコンプレッサー用ベルト | V98D4 – 0875 | 1 | ¥2,060(工)D |
A+B+C+D 合算工賃 | – | – | ¥17,200 |
ATLASBX バッテリー(再購入) | 75D23L | 1 | ¥6,750(自) |
TOYOTA エンジンコンピュータ | 89661 – 17380 | 1 | ¥50,000(修) |
サビ転換剤 サビキラープロ | 1kg | 1 | ¥4,500(自) |
Eibach(アイバッハ)ダウンサス | 8215.140 | 1 | ¥50,679(自) |
TOYOTA Fサポートサブアッシー | 48609 – 17030 | 2 | ¥10,600 |
TOYOTA Fスプリング アッパーシート | 48044 – 17020 | 2 | ¥4,000 |
TOYOTA Fスプリング インシュレーター | 48157 – 17020 | 2 | ¥1,460 |
TOYOTA F・R共用ボルト | 90901 – 05001 | 8 | ¥2,080 |
TOYOTA F・R共用ナット | 90179 – 15006 | 8 | ¥880 |
TOYOTA F・R共用ワッシャ | 90201 – 15030 | 16 | ¥5,280 |
TOYOTA Fショック用ナット | 90179 – 14015 | 2 | ¥240 |
TOYOTA Fスタビリンク | 48820 – 17040 | 2 | ¥14,600 |
TOYOTA Rサスペンションサポート | 48750 – 17031 | 2 | ¥16,000 |
TOYOTA Rショック用ナット | 94182 – 11400 | 2 | ¥560 |
TOYOTA Rショック用カラー | 90387 – 15027 | 2 | ¥360 |
TOYOTA Rスタビリンク | 48830 – 17050 | 2 | ¥14,600 |
OHLINS(OH代) | 1 式 | ¥200,000 |
※(自)は自分で作業しているので工賃が発生しません。 ※(工)はショップへ作業を依頼して工賃を含んだ金額。 ※(修)は部品代と修理費を含んだ金額。
次の記事はMR2のショック交換手順について紹介します
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