ステアリングをワンタッチで着脱できるWB ラフィックス2
みなさん。こんにちは。leon(@leon_sk4_22)です。最近、ボスの外側のプラスチック部分が割れてしまいステアリングを回すとカラカラ音がするようになってしまいました。新しいボスを購入するか迷いましたが、せっかくなので以前から気になっていたワークスベルのラフィックス2へ仕様変更することに。
実は今後、内装を弄る画策をしているのですが、タイトなMR2のコクピットでオーディオ機器やメーターの取り外しをする度にステアリングを外すのも面倒。でもラフィックス2なら簡単に着脱できて作業スペースを作ることが出来ます。このメリットはかなり大きいと考えました。
今回は備忘録も兼ねてラフィックス2の取り付け方法についてご紹介させていただきます。
ラフィックス2の取り付けにはショートボスも必要?
ラフィックス2を装着する際は同社から発売されているショートボスが、お勧めです。理由はラフィックス2を装着するとステアリングが手前に近づいてしまうから。
ラフィックス2は大きく分けるとアダプタとソケットで構成されています。アダプタ側はステアリングに装着され、ソケット側はボスを通して車両側に装着されます。
普通は『ステアリング』⇔『ボス』⇔『車両』という形で装着されているのに対しラフィックス2を取り付けると『ステアリング』⇔『アダプタ』⇔『ソケット』⇔『ボス』⇔『車両』という形になり約6cmステアリングが手前に近づいてしまいます。
そこでワークスベルから発売されているショートボスの登場です。このボスは通常の製品よりもショート加工されている為、ステアリングが手前に来るのを防いでくれます。
メーカーHPにて確認すると私のMR2に合う品番は『520S』だということが判りました。通常ボスだと63mmのところショートボスを使えばマイナス34mmダウンで取り付けが可能なようです。まあ、それでも29mmは手前に近づいてしまうのですが…
¥15,000とボスの金額としてはかなり高額ですが、今後の操作性や扱いやすさを考えると背に腹は代えられませんのでラフィックス2と一緒に購入。
ショートボス 『520S』開封 製品の中身と添付品の確認
製品の添付品を確認すると入っていたのはショートボス本体・ホーン接続ケーブル・取り付けネジ(2種)・取り付けナット・バネワッシャ・ネジ取り付けに仕様する六角レンチ。
ネジを取り付ける部分に△の刻印がされていますが、これはステアリングのセンター出しの為のマーク。この三角マークを12時の方向に取り付ければセンターの位置を合わせられるようになっています。
赤いペイントはSUPER HAICAS装着車の場合に使用するマークらしいですが、MR2の場合は関係ありません。
ラフィックス2開封 製品の中身と添付品をチェック
ラフィックス2にはシルバー・ブラック・レッド・ブルー・オレンジと5種類のカラーバリエーションがあります。私はインテリアを赤で統一したかったので迷わずレッドを選択。
箱の中身はアースリング2枚・アダプタ・ソケット(写真では合体しています)・取り付けボルト・証明書・説明書(2部)。
こちらはアダプタとソケットを外した写真。ソケットから出ている2本のケーブルは装着される際にホーン信号とアースへ接続する構成。ちなみにアダプタとソケットの接続部分には金属の接点があり、その接点を通してホーンを鳴らせるようになっています。
アダプタへステアリングを取り付ける
まずはアダプタにステアリングを取り付けていきましょう。最初にアダプタの上にアースリングを載せます。
黒ケーブルはアースリングへ接続して、赤ケーブルはホーンへ接続というのが普通の取り付けなのでしょうが、私の使っているATCのホーンボタンは少し違うようです。
ホーン側にもアースケーブルがある為、こちらもアースを取る必要があります。
ホーンボタン側のアース信号ケーブルは共締めしてアースを取ります。何かホーンボタン側のケーブルが長いのでゴチャゴチャしてしまいました(汗)。
上からホーンプレートを被せボルトを取り付けます。
これでステアリング側は準備完了。
ショートボスの取り付け
上の写真はステアリングとボスを取り外した状態です。センター位置が判らなくなると困るので前輪を真っ直ぐにした状態でステアリングシャフトの12時方向に赤のマジックでマーキング。
もう一つ確認しなければならないのがシャフトの外周にある2つの白いピンの存在。これはボス取付時の位置決めピンだと思われます。
ショートボスの裏側を見ると複数の穴が空いています。この赤い◯印の穴に位置決めピンに合わせておかないとステアリングを切り戻したあとにウインカーが自動で戻らなくなってしまいます。
もしボスを交換してからウインカーが自動で戻らなくなってしまったという方は、このピンとボス穴がきちんと噛み合っているか確認してみてください。
横から見ると穴の位置が判りづらく、ちゃんと入っているか判断出来ないので側面にマスキングテープを貼り確認しながら装着。
ちなみに私はステアリングシャフトのセンター位置を合わせると位置決めピンがずれてしまい、ピンに合わせると今度はセンター位置に合わせられないという無限ループにはまりました。でも実は上の動画のように位置決めピンの部分は回転できるようになっているんです。これに気付かず2日ほど悩みました(汗)。
※車種やエアバックの有無により構造は異なると思われます。また整備手帳を見ながら作業しているわけではありませんので、あくまでも参考程度に。
ホーンケーブルをコネクタへ接続してボスの横に開けられた穴から内側へ通します。
軸にワッシャをかませ、ナットを締め込みます。ちなみにナットのサイズは17mm。
余談ですが、私のMR2の場合はシャフトのマーキングとボスの△マークを合わせると真っ直ぐ走らず左に寄ってしまう為、本来の位置よりも一山、左にズラして取り付けました。
センター出しが終わったらナットの締め込みを行います。メーカーの規定値の3kg・m(29.42ニュートン)で締める為にトルクレンチを使用。ナットを締めようとするとステアリングシャフトが一緒に回ってしまうので、一度、予備で持っていた青SPRINT(ステアリング)を取り付けて、友人に持ってもらい締め込みました。
メーカーによると規定値以上で締め込むとボスや車両部品が破損する可能性があるという事なのでトルクレンチを使用して締めていきます。ちなみに私はトルクスレンチを持っていないので作業のためにアストロプロダクトのトルクスレンチを購入しました。
ソケットの取り付け
ボスの取付けが終わったところで、次はソケットを装着します。ボスとソケットの間にアースリングをかませ、黒ケーブルをアースリングへ赤ケーブルはホーンケーブルへ接続。
ボス同様ソケットにもセンターマークがありますので同じ位置に合わせ銀色のボルトで締め込みます。
最後にボス添付のボスカバーを被せてあげれば車両側は完成です。
ワンタッチで脱着できるラフィックス2は作業でも掃除でも活躍できてメッチャ便利
実際に使ってみて簡単にステアリングが脱着できるというのは、いろいろな点で便利に感じます。私は付けていないですがロールバーやバケットシートをいれているとステアリングが邪魔になって乗り降りがしにくいですが、ワンタッチでステアリングを外せれば、そのストレスから開放されます。
私の場合は、どちらかいうと遠出をして休憩や仮眠を取りたいというシーンなどで圧迫間を感じず休むことが出来る点が嬉しい。
また運転席まわりをいじる時にステアリングがあると邪魔ですが、ワンタッチで取り外してしまえば作業効率が、かなりアップします。それに掃除をする際や、ちょっとメーターの写真を取りたいという場合にも役立ちそう。ここら辺はあまり需要は無いかもしれませんが(^^;)
ちなみに上記写真のメーターパネルのアレンジについて興味を持った方は下記にリンクを貼っておきますので良かったら読んでみてください。
参考記事 [0208] MR2補完計画 『その6』CYBER STORKでメーターパネルを現代風にカスタマイズ!!
WB ラフィックス2とショートボスの気になる点
良い点だけでなくデメリットについても少し触れておきます。ショートボスを使用しているとはいえラフィックス2が付いた分、ステアリングが運転手側に近づいてしまします。私の2型MR2はテレスコピック機能があるので多少は前後の調整ができますが、この機能の無い3型以降は厳しいかも。
またステアリングとウインカーレバー・ワイパーレバーが遠くなるのでステアリングを握りながらの操作は出来ず、手を一旦離してレバー操作する必要が出てきます。
ウインカーレバーについてはアダプタをかませてステアリングの近くで操作できるようにするキットが販売されているので、この商品を使うのも手かもしれません。
ショートボスをよく見ると数センチの空きスペースがあります。もしかしてMR2に合わない品番のボスを購入してしまったのかと思いメーカーに問い合わせをしましたが、間違いでは無いらしい。
品番『520S』はMR2の専用設計ではなく、セリカやカムリ・サイノス等で使用できるようになっている為、多少の誤差が出てしまうとのこと。この分短ければ少しでも調整幅が広がると思うのですが、どうにかならないんですかね。
ボスよりもカバーが短く中が見えてしまっているのが非常に残念。この短いカバーがフィットする車種もあるのでしょうが、はみ出てしまう車種に合わせてくれれば嬉しかったです。長い分には切ることができますが、短いとどうしようもないので…
メリット・デメリットあるけど結局はおおむね満足(^^)
一部、気になる点はありましたが、結局は満足しています。製品にはメリット・デメリットがトレードオフの部分もありますしね。何かとステアリングが邪魔になって困るという方はチェクしてみてはいかがでしょうか。
ワークスベルのHPを見ると最近はショートボスのワンオフ作成もしているらしいので、『520S』のさらなるショート化とか可能なのか聞いてみようかななんて思っています。でも、こちらのショートボスはお高いので、さらに追加で購入となると勇気がいりますが(^^;)
次の記事はメーターパネルのアレンジについて紹介!!
参考記事 [0208] MR2補完計画 『その6』CYBER STORKでメーターパネルを現代風にカスタマイズ!!
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