オメガ バーゼルワールド2017 初代マスターシリーズ三部作を復刻!?
みなさん、こんにちは!leonです。春になると思い出すのが2004年の3月に購入したオメガ スピードマスターのこと。さらに2013年の春にはレイルマスタークロノグラフを追加購入して一日置きに愛用して楽しい機械式腕時計ライフを満喫しています。
春といえばスイスでは毎年、3月~4月頃に世界最大級の時計の見本市『バーゼルワールド』が開かれるのですが、その見本市でオメガが初代マスターシリーズの復刻版を販売することを発表しました。
OMEGA(オメガ)の名を轟かせることになったマスターシリーズ3部作(スピードマスター・シーマスター・レイルマスター)。実は2017年の今年は生誕から60周年を迎え、それを記念しての復刻版となります。
機械式時計の心臓部であるムーヴメントやそれを包み込むケースは日々、進化を続けてきました。少しづつの進化だったとしても60年も経過すれば当時とは比べ物にならない程、技術は進歩しているはずです。 60年を迎える今年、OMEGAは私達にどんな答えを見せてくれるでしょうか?
スピードマスター’57クロノグラフ(311.10.39.30.01.001)
まずはスピードマスターです。アポロ計画で人類が初めて月に行った時に宇宙飛行士が身につけていたことで『ムーンウォッチ』と呼ばれるようになった腕時計ですが、みなさんが知っているデザインとは少し違うのではないでしょうか?
それもそのはずスピードマスターの始祖となるファーストモデルは、その後のモデルと一線を画します。 時針に取り付けられた矢印型の針は通称『ビックアロー』と呼ばれベゼルは通常プロフェッショナルシリーズの中で唯一、シルバーを使用しておりスピードマスターとしては稀有な存在といえるかもしれません。※一部のモデルにはシルバーベゼルが採用されています。
スピードマスター’57クロノグラフ スペック 製品仕様
【スピードマスター’57クロノグラフの製品仕様】
【品名】Ω スピードマスター’57クロノグラフ
【型番】Ref.311.10.39.30.01.001
【ムーヴメント】Cal.1861
【パワーリザーブ】48時間
【文字盤】ブラックトロピカルダイアル
【Ωロゴ】アプライト
【ケース】ステンレススチール(SS)
【風防】プラスチックドーム型風防
【防水】6気圧(60メートル防水)
【ケースサイズ】約38.6mm(リューズ除く)
【ケース厚】約13.69mm
【ケースバック】シーホースのレリーフ
【ベルト幅】19.0mm
【発売年】2017年5月頃
【希望小売価格】831,600円(税込)
【販売本数】限定 3,557本
1998年にもファーストモデルのレプリカが発売されていた!?
このファーストモデル。実は1998年にもファーストレプリカ(Ref. 3594-50)という名で復刻したことがあります。その当時は生誕から40週年ということで記念に復刻されました。
今回の復刻版との違いはリューズガードの付いた左右非対称なケースを使用していることや、ケースバックにシーホースのメダリオンがセットされていることがあげられます。
ちなみに私が愛用しているスピードマスターもファーストレプリカだったりします。上の画像は、そのファーストレプリカですが、風防やベゼルをカスタマイズ(人呼んでスピードマスター leonカスタム)している為、通常のモデルとは外観が異なります。残念ながらカスタム前の写真は撮っていなかった為、ありません。
外観の復元にこだわったスピードマスター57′
今回の復刻版を見たあとだと98年に発売されたファーストレプリカの設計思想は明らかに今回のモノとは違いがあるように感じます。
オリジナルのファーストモデルの模倣して作るのではなく40年かけて培った技術の進化を取り入れつつ、ダイヤルやベゼルをファーストモデル風にした現代のスピードマスターといった方が良いでしょうか。
それに比べ’57クロノグラフはオリジナルの設計図と最新のデジタルスキャニング技術を駆使して外観を完全コピーした本格的な復刻版となっています。
ヴィンテージ感あふれるブラックトロピカルダイヤル
今回の復刻版の一番の特徴はレトロ感あふれるダイヤル(文字盤)にあります。 昔の時計の夜光塗料(トリチウム)は10年くらいすると経年劣化で薄いオレンジ色のような状態に変色してしまうと言います。
事実、現存する古いスピードマスターは文字盤や針は薄くなっているものや、焼けて薄オレンジになっている個体をよく見かけます。でもその変色が懐古趣味の方には人気があるらしい。
それを考慮してくれたのかは判りませんがオメガは『ブラックトロピカルダイヤル』と名付けた新品だけどヴィンテージ感が漂うダイヤルをチョイスしてくれました。
レトロ感あふれる文字盤ですが、そこは現代版のスピードマスターです。夜はギンギンに光らせる為にオリジナル版の文字盤よりも溝を深く掘り蓄光塗料(スーパールミノヴァ)をふんだんに充填しています。
おそらくオリジナル版とは比較にならない程、夜間の視認性は抜群なはずです。
一部、懐古趣味な部分もあるleon的には、このダイヤルとアローハンドだけでも欲しいところです。でも最近のオメガは一般の時計店には補修部品を払い出さなくなっていると聞きますし、何より限定品なので、まず不可能でしょうけど….
防水機能が高められた本格仕様
裏面の脇には『LIMITED EDITION』の刻印が…
そして裏蓋は昔ながらのシーホースのレリーフが刻まれた何の変哲の無いケースバックです。ですが、実はコレ『羊の皮を被った狼』です。
ムーヴメントこそ、ファーストレプリカと同じ『Cal.1861』を採用していますが、防水機能は日常防水から6気圧(60m防水)に引き上げられているんです。 オリジナルのファーストモデルやレプリカには無い6気圧防水する秘密が、裏蓋やケースにあるに違いありません。
ヴィンテージ感溢れるスピードマスター買うなら今かも⁈
機械式腕時計に興味を持って購入を考えてる方に是非、お勧めしたい時計が、このスピードマスター’57クロノグラフです。もし私がファーストレプリカとレイルマスタークロノを持っていなかったら確実に欲しいと思っていました。というか持っているけど正直欲しい!!
しかし、限定3,557本とタマ数が少ない為、購入は困難かもしれません。おそらく並行輸入品も出ないでしょうから定価の831,600円(税込)というかなりの高額商品となってしまっています。もしかしたら、そのうちプレミアになってしまうかもしれませんね。
決して安い買い物ではありませんが、一生モノの時計として考えるのなら有りかも!?
それにしても『ブラックトロピカルダイヤル』カッコ良い!写真を見ているだけでもワクワクしてしまいます。
スピードマスター’57クロノグラフだけで思いのほか長くなってしまいましたので次回はシーマスター300 クロノメータ60週年リミテッドエディションについて書かせて頂きます。
乞うご期待!!
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