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オートアンテナの故障 アンテナロッド収納不可に…

みなさん。こんにちは。leon(@leon_sk4_22)です。 以前にチェックした際にはきちんと上げ下げできていたのですが突然、オートアンテナが動かなくなりました。
暑い日に車内の清掃しようとエアコンをかけたついでにラジオを聴こうと思いアンテナを上げた瞬間に、後ろから「ウィーン ガガガ…」という異音が聞こえてきました。
ビックリして車を降りてみるとアンテナが上りきる途中で停止しています。
カーステのラジオを切りアンテナを下ろしてみると再び、「ウィーン ガガガ…ウィーン」という音がしてアンテナが降りていきません。
何度かアンテナの昇降を試みましたが虚しく異音が響き渡るだけで上りも下りもしません。
今度は手動でアンテナを押し込んでみるとアンテナの中に何か棒のようなものがあって、それが引っかかって動かない….
仕方がないので一度、バラしてみることにします。
アンテナASSY(モータ)の位置はどこにあるの?

アンテナの位置は車両の右後方にあり、昇降させる為のモーターはトランクルーム内にあると思われます。

トランクを開け内装をめくってみるとモーターを発見しました。アンテナのモーターはアンテナ線用のコネクタ、電源供給と思われるコネクタ以外はナット1本で止まっているので外してみます。
そのまま取り外しができるかと思いきやアンテナロッドの出入り口の部分が引っかかっていて取り外せません。
アンテナロッドの取り外し方法

ネットで調べてみるとアンテナの出入り口もナット止めされていることが判りました。
アンテナロッドの出入り口には溝のついた銀色のリングが付いています。実は、これがナットになっています。
ナットを外すためには特殊な工具が必要そうですが、私はマイナスドライバーを溝へあてがいドライバーの頭をトンカチで叩いて外しました。
ちなみにドライバーが溝からズレて車本体を傷つけないように周りには養生テープを貼ってあります。

ナットがある程度まで緩んだら、手で回していき外します。

ナットを外すと黒いアダプタが付いているので、こちらもロッドから抜き取ります。

アンテナロットがフリーになったので引っ張ってみます。すると、のこぎりのようなギザギザのついたワイヤーが出てきました。
これは何て形容すれば良いのか判りませんが、とりあえずワイヤーギヤとでも呼んでおきましょうか。
このギザギザの向きはアンテナロット収納時に重要になるので忘れないでください。
しかしズルズルと引っ張り出している様はまるでディオの肉の芽みたいですね(ノД`)
3〜40cmくらい引っ張ってみるとモーターからアンテナロッドを完全に引き抜くことができました。
アンテナロッド昇降不良の原因は?

これが引き抜いたアンテナロットです。一見、何も問題が無いように見えますが、

ワイヤーギヤの先端の部分を拡大して見ると明らかに折れた形跡を発見しました。
折れたワイヤーギヤ、そしてアンテナの昇降動作をさせた時にモーター音がしていることから、おそらくワイヤーギヤの折れが原因でモータ部分には問題は無いと判断しました。
アンテナロットのワイヤーギヤが折れているという事はモーターの内部に残りのワイヤーが残っているはずなのでモーター部分を分解してみましょう。
アンテナASSY(モータ部)分解確認

こちらが車両から取り外したアンテナを昇降させるモーターです。構造を見るとネジとナットで両端から締められているので外してみます。

すると簡単に取り外せました。写真上側にある黒いカバーの内側にワイヤーギヤが収納されるようです。

よく見ると、やはりワイヤーギヤの切れ端が一巻き分くらい残っています。途中で切れてしまってはアンテナの昇降が出来るわけがありません。
折れたワイヤーギヤの断面を見ると、おそらく経年劣化の為に折れたものと判断できそうです。

ワイヤーギヤを取り除いてみました。

モータに残っているグリスを触ってみると硬化してしまっていて潤滑剤としての機能を果たしていないように感じます。そう考えるとスムーズな動作が出来なかったことが破損に繋がった可能性も否めませんね。
とりあえずあワイヤーギヤが入手可能部品か確認する為にトヨタ共販へ行ってみます。
新品のアンテナロッドを入手

まずはアンテナユニット(モーター部を含む)の在庫があるか聞いてみると在庫無しとの返答が返ってきました。
こういったモーターを使った部品は大概、廃盤となってしまっていますね。
次にアンテナロッド(棒の部分)の在庫を尋ねてみると、ラッキーなことに1本だけ在庫が有りました。
部品名=アンテナロッド トヨタ品番 86337-17110

新品のアンテナロッドを持ち帰ってきましたので、どういった構造になっているか改めて確認してみます。
アンテナが最大に伸びている時には2~30cmくらいしかワイヤーが出ていないのに対して

縮ませた時はワイヤーの長さは、5~60cmくらいの長さがあります。アンテナ収納時には、このワイヤーギヤの伸びた分がモーターへ巻き取られる事になります。

アンテナロッドの付け根部分の画像ですが、さすがに中はどうなっているか判りません。きっと何かしらの方法で固定されていると思われます。
アンテナロッドの交換方法は?

最初はアンテナロッドを収納するにはどうしたら良いか悩みました。分解したモーターへ手で押し込んだりしてみたのですが、中々上手くいきません。
ネットで調べてみるとワイヤーギヤのギザギザの方向とモーターの巻き取り方向を合わせてカーステのラジオをOFFにすれば良いと書かれていました。
ラジオをONからOFFの状態にするとアンテナモーターは巻き取り動作を始めます。その際にモーターの穴にワイヤーギヤを差し込んでおけば自動的に巻取ってくれるということです。
ちなみにMR2のワイヤーギヤのギザギザの方向は車両のリア方向にむけて差し込めば巻き取ってくれます。
ワイヤギヤを巻き取らせる前にガスガン等のメンテナンスに使っているライラクス PROGRESS シリコンスプレーを塗って滑りやすくしておきます。
そして作業に移ります。まずは一人でやってみたのですが、この作業は2人じゃないと無理….
ドアを開けっ放しにしてラジオをONからOFFにしてダッシュでワイヤーを差し込んでも、その時には巻き取り動作は終わっています ̄Д ̄ =3 ハァ
一人はアンテナロッドをモーターに差し込んで待機し、もう一人がカーステのラジオをONからOFFへ操作してもらえば簡単にワイヤギヤを巻き取らせる事ができました。
後はアダプタ⇒ナットの順で取り付けを行えば作業完了です。またもや不意な故障が発覚して気持ちが萎えそうになりましたが、なんとか修理できて良かったです。
MR2復活のお値段はおいくら?

最近では見かけなくなったオートアンテナですが、昔から昇降の仕組みがどうなっているか、ずっと疑問に思っていました。
今回の故障をキッカケにやっと仕組みを理解することができたので、それはそれで良しとしましょう。
それにしてもMR2を復活させようと思い動作チェックした時には異常無かったのにこうも早く故障するとは。
今後も久しぶりに動作させたことで故障をしてくるパーツがありそうなので覚悟しないといけないかもしれません(汗)
でも、何とかここまで来たのですから公道で走れるように頑張っていきたいと思います。
合計金額 ¥591,962
| 品名 | 品番 | 数量 | 合計金額+工賃 |
| ATLASBX バッテリー | 75D23L | 1 | ¥6,750(自) |
| フロントタイヤ | LS2000 | 2 | ¥28,680(工) |
| リアタイヤ | REVSPEC RS-02 | 2 | ¥31,360(工) |
| ガソリン添加剤 | WAKOS FUEL1 | 1 | ¥1,990(自) |
| NGK Premium RX プラグ | BKR6ERX | 4 | ¥5,250(自) |
| KTC T字プラグレンチ | PHF-16H | 1 | ¥5,314 |
| TOYOTA パワステリレー | 89654 – 17011 | 1 | ¥19,800(自) |
| TOYOTA IC冷却ファン | 不明 | 1 | ¥2,780(自) |
| リビルド オルタネーター | 27060 – 74331 | 1 | ¥21,800(工)A |
| マフラー レガリスR | 790 – 23522 | 1 | ¥62,229(工)B |
| TOYOTA オルタネーター用ベルト | V98D4 – 0830 | 1 | ¥2,060(工)C |
| TOYOTA A/Cコンプレッサー用ベルト | V98D4 – 0875 | 1 | ¥2,060(工)D |
| A+B+C+D 合算工賃 | – | – | ¥17,200 |
| ATLASBX バッテリー(再購入) | 75D23L | 1 | ¥6,750(自) |
| TOYOTA エンジンコンピュータ | 89661 – 17380 | 1 | ¥50,000(修) |
| サビ転換剤 サビキラープロ | 1kg | 1 | ¥4,500(自) |
| Eibach(アイバッハ)ダウンサス | 8215.140 | 1 | ¥50,679(自) |
| TOYOTA Fサポートサブアッシー | 48609 – 17030 | 2 | ¥10,600 |
| TOYOTA Fスプリング アッパーシート | 48044 – 17020 | 2 | ¥4,000 |
| TOYOTA Fスプリング インシュレーター | 48157 – 17020 | 2 | ¥1,460 |
| TOYOTA F・R共用ボルト | 90901 – 05001 | 8 | ¥2,080 |
| TOYOTA F・R共用ナット | 90179 – 15006 | 8 | ¥880 |
| TOYOTA F・R共用ワッシャ | 90201 – 15030 | 16 | ¥5,280 |
| TOYOTA Fショック用ナット | 90179 – 14015 | 2 | ¥240 |
| TOYOTA Fスタビリンク | 48820 – 17040 | 2 | ¥14,600 |
| TOYOTA Rサスペンションサポート | 48750 – 17031 | 2 | ¥16,000 |
| TOYOTA Rショック用ナット | 94182 – 11400 | 2 | ¥560 |
| TOYOTA Rショック用カラー | 90387 – 15027 | 2 | ¥360 |
| TOYOTA Rスタビリンク | 48830 – 17050 | 2 | ¥14,600 |
| OHLINS(OH代) | 1 式 | ¥200,000 | |
| TOYOTA アンテナロッド | 86337 – 17110 | 1 | ¥2,100 |
※(自)は自分で作業しているので工賃が発生しません。 ※(工)はショップへ作業を依頼して工賃を含んだ金額。 ※(修)は部品代と修理費を含んだ金額。
次の記事はタイミングベルトとウォータポンプを交換します

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