スポーティーな黒革・赤ステッチに憧れる
みなさんこ。こんにちは!leonです。前回からMR2シリーズを『MR2補完計画』として再始動させていただきました。今回は引き続き第2弾をお送りいたします。
サーキットに行っていた頃はアルミ削り出しの球形のシフトノブを使っていました。球形という形は、どの角度から触れても引っかかりが無くシフトチェンジしやすいので愛用していました。 ですが、アルミ素材のシフトノブは温度の変化に非常に敏感で長時間駐車していたりすると夏は火傷するかと思う程、熱くなり逆に冬は氷のように冷たくなって非常に使い勝手が悪いんです。
MR2の復活に際して街乗り快適ドライブ仕様として乗ろうと決めていたので純正品の革製シフトノブに戻すことにしました。どうせ戻すのであればMR2の5型だけに使われていた赤ステッチ仕様にしたい!!
やはりスポーツカーのステアリングやシフトまわりは黒革に赤ステッチが良く似合うので憧れずにはいられません。
最初はトヨタ共販で部品を入手するかオークションで落とす事を考えていたのですが、あることを思いつきました。
それは、元々使っていた純正のシフトノブを赤ステッチ化できないか?ということです。
カビで真っ白になってしまったMR2 純正シフトノブをDIAMANTで復活させる
長年、球形アルミ削り出しシフトノブを付けていた為、純正品は行方不明になっていたのですが、物置にある工具箱の底から発見することができました。発見当初はカビが生えて見るも無残な姿だったので『さすがに、このシフトノブは使えないな』と思ったのですが、その時にガンゾの財布を水没させたことを思い出しました。
革は水に濡らしてしまうと変色してしまいますが、あの時は財布全体が水分を含んだ為に部分的な変色はありませんでした。
判りやすく言うと財布全体がキレイに変色した感じです。
『どうせ使い物にならないなら、やるだけやってみよう』と考え思い切って水道水で水洗いしてみます。
水洗いをするとカビはキレイに除去出来ましたが革の表面が全体的に艶が無くなりマットな感じになってしまいました。とりあえずタオルで水分を吸わせ表面が乾燥してカピカピになる前にDIAMANTクリームを塗り込んでみます。
最初は不安がありましたが、時間を置き何度も薄くクリームを入れていってあげると徐々に革の表面に艶が戻ってきました。上記の写真は3日間かけてクリームを染み込ませてあげた結果です。まるで新品のような状態まで復活させられたことに自分でも驚きました。
捨てないで本当に良かった。何でも試してみるものですね。
※カビが生えてしまったシフトノブの写真を撮っておくのを忘れてしまった為、ビフォアアフターをお見せできないのが残念です。
MR2純正シフトノブのステッチを確認してみる
躍起になって純正シフトノブを蘇らせた理由は自分で赤ステッチに縫い直せるのでは?と考えたからです。革の縫製は針と糸を使って縫っていく物だと思っていたのですが、以前に革のデスクマットを購入した時に縫う位置に予め穴を空けておく『菱目打ち』が施されていることを知りました。
現状、黒糸で縫い合わされているシフトノブは糸を解けば『菱目打ち』が施されているのと同じ状態といえなくもない。空いている穴に沿って自分で縫い合わせていけるんじゃないかと思いました。
じっくりと縫い方を観察してみると、何処かで見たことのあるような縫い目です。『う~ん』と考えてみると思い出すことができました。これ硬式野球のボールの縫い目にソックリです。
縫い方が判った所で、今度は実際にどう縫っていけば良いか手順をネットで調べてみました。すると上記のような動画がYouTubeにアップされているのを発見。
失敗覚悟で、この動画を参考にしながら縫っていきたいと思います
必要な部材は100均のソーイングセットとイカリ印の補修糸だけ
縫う手順が判った所で、今度は部材を用意します。ソーイングセットは以前に100均で購入したものが家にあったので、それを使うとして『糸』をどうするか?
これに関してもネットで調べてみると釣具の補修用の糸が丈夫だというので釣具屋さんに行って購入してきました。金額は200円しなかったと思います。
補修糸を針に通して準備をします。シフトノブを縫っている途中で糸の長さが足りなくなると悲劇なので必要が無いとは思いながらも1mくらい(折り返されているので全長2m)の余長をもって縫っていくことにします。
さよなら純正 黒ステッチ シフトノブ 黒糸を解いたらもう後戻りはできない…
さあ、純正シフトノブ黒ステッチ君とは、ここでお別れです。最後の記念に写真に納めておきました。奇しくも横にあるソーイングセットが手術道具のよう。
私も内心、初めてオペをする外科医のような気分で心臓バクバクです。
『必ず成功させるからね』と自分に言い聞かせながら開腹手術開始です。もう後戻りはできません。
全体の1/3程度まで糸を解くと20cmくらいの長さでしょうか。長さをキチンと測っておけば再トライの際に糸の長さを無駄無く決められるのに測るのを忘れてしまった事に後で気付き後悔…
ベースボール縫いでセコセコ 赤ステッチ化
黒糸が長くて邪魔なので途中でカットし動画を確認しながら赤糸でベースボール縫いを施していきます。途中まで解き、解いた先から縫っていく方法は、ある程度形になっている為に縫いやすかったです。
もし全部、糸を解いていてしまっていたら、ここまで上手く?縫い合わせることは出来なかったかも。
縫い始めてから作業完了まで2時間30分位かかってしまいました。赤糸を長めに取ってしまった為に途中で絡まってしまいそうになったりして、かなり大変でしたが、何とか最後まで縫い合わせられて良かった。
『純正シフトノブ赤ステッチ君、オペは成功だよ。』と心の中でつぶやきながら、ほっと胸を撫で下ろします。
黒革 赤ステッチ化 無事終了!? DIYした結果をチェック
では、素人仕事ではありましたが、赤ステッチ化が上手くいったのか見ていきましょう。ノブの後ろ側から見るとこんな感じです。
右側から初めて左側へ縫っていきましたが、最初は慣れないせいもあり、ステッチの縫い目が笑っているような。
気のせいでは無く笑ってますね。でも素人が縫ったにしては上手くいったと思うことにしましょう。
もう一度、縫い直せば、もっと上手く縫えそうですが、さすがにやり直す気にはなれないですね。2時間半とはいえ、気の張った作業だったので本当に骨が折れました。パッと見た感じがスポーティーなら、今はそれで満足です。
シフトノブの赤ステッチ化でスポーティーな感じになると今度はシフトブーツも合わせたくなってきました。という訳で次回はシフトブーツも赤ステッチ化していきますので乞うご期待!!
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