革靴を長く使う為に必要なものとは
みなさんこんにちは、leonです。みなさんは、お気に入りの靴や履きやすい靴を長く使いたいと思ったことはありませんか?
メーカーが真面目に制作した良質な革靴はメンテナンスをしながら大切に履けば何年でも履くことができます。
前回の記事で書いた[0115] 大事に履けば一生モノ!? SHETLANDFOX Glasgow(グラスゴー)3048SFを購入してみるでも少し触れたリーガルの『Y823』。この靴はローテションしながら9年も履いていますが、まだまだ何年でも履くことができそうです。
革靴を長く履くための大事なアイテムの一つにシューキーパー(シューツリーともいう)があります。
シューキーパーは足の形をした木型で、靴を保管しておく際に使うアイテム。シューツリーを入れておくと革靴のアッパー部分の履きジワを伸ばし靴底の反りを戻してくれます。更に湿気や臭いの除去をしてくれる効果もありますので、足の臭いが気になる方にもオススメしたい。
上の写真は『Y823』にシューキーパーを入れた状態です。シワをしっかり伸ばしてくれていますが、シューキーパー無しではこうは行きません。
この状態で何日か休ませてあげれば、またシワが伸ばされた状態で快適に履くことができるようになります。
今回、SHETLANDFOX Glasgow(グラスゴー)を新たに購入したので履く前にシューキーパーも用意する事にしました。
SHETLANDFOXの靴に合うシューキーパーは、やはりSHETLANDFOX
当初は『Y823』用で使用しているリーガルのシューキーパーを追加購入すれば良いと考えていました。でも試しに入れてみるとGlasgow(グラスゴー)にはシューキーパが大きすぎて全く入れる事が出来ません。
リーガルのシューキーパーはMサイズを使用しておりリーガルの『Y823』や雨用の『921R』は問題なく入れています。
リーガルの靴とGlasgow(グラスゴー)の違いを見比べてみると、どうやら甲の高さや履き口が狭いのが理由のようです。
ネットで調べてみると、あるサイトでGlasgow(グラスゴー)のシューキーパとしてコロニルを使用している方がいたので購入しようとしたのですが、よく考えてみるとサイズがわかりません。
コロニルのシューキーパーは『S』と『M』と2種類のサイズ設定がありますが、そのサイトを運営されている方の靴のサイズやシューキーパーのサイズを知らないので、どちらのサイズを購入するか迷ってしまいます。
結局は少々高いですが、純正品を入れてあげるのが一番、相性が良いだろうということでシェットランドフォックスのシューキーパーを購入することにしました。
しかしネットで探してもシェットランドフォックス純正品を購入できる場所がありません。
そんな折に仕事で都内に行くことになったので、ついでに日比谷にあるシェットランドフォックスへ直接行ってきました。
店員さんにGlasgow(グラスゴー)7インチ(25.0cm)に入れられるシューキーパーのサイズを聞いてみると『M』サイズが合うということがわかりました。
一応、確認のために、お店に置いてあるGlasgow(グラスゴー)で、実際に試してみます。簡単にシューキーパーを入れる事ができ、外側からアッパー部分を触ってみても余る部分の無いジャストサイズだったので即購入すことに。
今回は茶色の靴墨も持っていないなかったので、ついでに購入しておきました。
SHETLANDFOXのシューキーパーを開封
では開封の儀を行いたいと思います。シューキーパーとはいえ¥7,875(税込)もするので靴本体の箱には及ばないものの高そうな雰囲気です。
中にはシューキーパーの使用方法が書いてあります。使用方法の中に『シューツリーを靴に入れて約1日で湿気が取れます。』とあります。
よく聞く話で湿気を取るために一晩、置いてからシューキーパーを入れた方が良いという意見もあるようですが、みなさんは、どうしているのでしょうか?
leonの場合は1日履いた靴は家に帰ったら、すぐにシューキーパを入れて次の日の朝まで玄関に放置し、翌朝にその日に履く靴を靴棚から出した際に、昨日履いた靴を軽くブラッシングして棚にしまうようにしています。
リーガルの『Y823』はそうやって9年の間、履き続けていいるので、まあ問題は無いと思われます。
シェットランドフォックスのシューキーパーはレッドシダーウッドを使用しているようで箱を開けると、ほんのり木の香りが漂ってきました。
無塗装のシューキーパーは木の呼吸を妨げないのでサラッとした手触りで靴の中に残った湿気をしっかりと取ってくれそうです。
塗装が無いおかげか木目がなんとも美しいです。
シューキーパーを裏返してみると何やら真ん中にネジのような物が埋め込んであります。
拡大してみると判りますが『M』と書かれています。どうやらシューキーパーのサイズ表記はこのネジでしている模様。
以前から使用しているリーガル純正のシューキーパーのサイズ表記は青いスタンプを押してあるだけの簡易的なものでした。スタンプだと時間が経つと滲んでしまい何が書かれていたか判らなくなってしまいます。コストはかかりそうですがネジに刻印することでサイズ表記するのは良いアイディア。
SHETLANDFOXとREGAL(リーガル)のシューキーパーの違いとは?
お互いのシューキーパーを見比べてみると同じ『M』サイズですが、シェットランドフォックスの方が少し小ぶりです。
また、リーガルはラッカー塗装されていますが、シェットランドフォックスはレッドシダー(赤杉)を使用し無塗装です。塗装してあるシューキーパーは木の呼吸を妨げてしまう為、防湿という点では劣るのではないでしょうか。
その点、無塗装のレッドシダーは防湿だけではなく防臭や殺菌効果も期待できます。
写真では判りづらいかもしれませんがリーガルのシューキーパーの上にシェットランドフォックスのシューキーパーを重ねて撮影してみました。
横幅はリーガルと同じくらいのサイズのようですが、シェットランドフォックスはつま先部分が縦に切りかけがあり靴の横幅の広さによって伸び縮みするようになっています。
切りかけを拡大してみると中にバネが入っています。この仕掛けがあるおかげで、靴の中でシューキーパーの面を使ってシッカリと靴を適正な状態へ修正することができます。
側面から見てみると甲の高さがシェットランドフォックス方が圧倒的に低いことに気が付きました。
これだけ差があれば履き口の狭いGlasgow(グラスゴー)にリーガルのシューキーパーが入らないのもうなずけます。
今度は前面から見てみましょう。シェットランドフォックスは甲の一番高い位置が内側がズレています。
前回、シェットランドフォックスの靴は重心のかかる位置が内側にズレていると書きましたが、当然、シューキーパーもそのズレに対応しているものと思われます。
最後に後面からの写真です。リーガルのカカトはポッテリとしているのに対して、シェットランドフォックスは実にスッキリしています。
じっくりと見てみると何となくカカトのような形をしているリーガルに対し
シェットランドフォックスは、まるで人間のカカトを型取りしたかのよう。
これも前回の記事で触れましたがシェットランドフォックスの靴はフォールド性を高める為に人のカカトの部分の丸みに沿って窪み作っています。シューキーパーにも、それが反映されているのでしょう。
シェットランドフォックスの靴は重心の位置を数ミリ内側にズラしたり人のカカトの丸みを考慮した丸い窪みを作る等、より良い履き心地を実現するためのギミックがふんだんに使用されています。
純正品のシューキーパーは、そのギミックに、きちんと対応させた設計になっていると考えらます。
その点を考慮すると高額でもシェットランドフォックスの靴には純正品のシューキーパーを入れてあげるのが得策だと思います。
シューキーパーをGlasgow(グラスゴー)に装着してみる
では、実際にGlasgow(グラスゴー)にシューキーパーを装着してみます。
Glasgow(グラスゴー)は履き口の幅が狭いのでシューキーパーの甲側を靴の外側に向けながら、履き口にあてがいます。
シューキーパーの甲の部分がある程度、入ったらキーパーを内側へ捻りながら吐き口にダメージを与えないようにゆっくりと奥に押し込んでいきます。
甲の部分が入ったらカカトの部分をグッと押すとバネが縮んでいきます。
バネが縮みきったところでカカトの部分を靴の中に入れてあげます。
装着完了です。
Glasgow(グラスゴー)はまだ、新品で革が硬いのでシューキーパーを入れにくいですが、使用していくうちに段々と馴染んでくると思われます。
シェットランドフォックスの店員さんに聞いた話ですが、この純正品のシューキーパーをネットで購入することはできないそうです。
ただし、サイズさえ判っていれば、現金書き留め等で郵送してくれるそうなので、シェットランドフォックスの靴を持っていて、純正品のシューキーパーが欲しいという方は是非、お店に連絡してみてはいかがでしょうか。
【ショップサイト】シェットランドフォックス HP
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