革靴を傷める原因はシューホーンを使わずに靴を履くこと
みなさん、こんにちは。leonです。前回は革靴を長持ちさせる為のアイテムの一つとしてシューキーパーの記事を書かせてもらいました。今回は靴を長く使う為の重要なアイテムをもう一つ紹介させていただきます。
革靴が傷む原因は『同じ靴を毎日履く』・『汗』・『雨』・『歩行』・『保管方法』・『ノーメンテナンス』など色々あります。その中でもトップクラスにダメージを与えてしまうのがシューホーン(靴べら)を使わずに靴を履くこと。
それを実感した例をひとつ挙げてみす。以前の記事で9年程前に購入したリーガルの『Y823』について少しだけ触れましたが、実は同僚のN君も当時、『Y823』を購入しており同じ時期から使い始めることになりました。
私は靴を履く時は必ずシューホーンを使用。一方、N君は足を靴の履き口に入れて、つま先を床にトントン打ち付けながら強引に履いていました。
1回1回は大きなダメージでは無いかもしれません。でも1年も経過する頃にはN君の靴の踵の革は、折れ曲り艶の無いカサカサした状態になってしまいました。
N君は結局、1年後に新しい靴に買い換えることになります。
私が9年の間『Y823』(3足)と雨用の『921R』(1足)をローテーションしながら履いているうちにN君は2倍の9足の靴を購入しては履きつぶしを繰り返しています。
シューホーンを使わずに無理に靴を履くのは寿命を極端に短くしてしまうことに他ならないと考えられます。
上の画像は現在の『Y823』の踵の写真ですが、9年間も履き込んだとは思えないほどキレイな状態を保っています。大切に履けば、あと10年くらいは余裕で履けそうな勢いです。というより、どうせなら私が定年するまで使っていたい。
踵の革をキレイに保てたのはREGALの携帯シューホーン(靴べら)のおかげです。このシューホーンはプラスチック製で確か105円とコストパフォーマンスに優れていたので何個も購入して仕事場の机や車・バックの中など、いたる場所に忍ばせていました。
シューホーンをいくつも用意した理由はスーツのポケットやズボンに入れたくなかったから。いい感じに湾曲したシューホーンは持ちやすく使い勝手も良いのですが、その湾曲が逆にポケットに入れた時にポッコリ膨らんでしまい気になって仕方がありません。
また大人のビジネスマンが持つには少しチープな作りなので思い切って買い換えることにしました。
その前に『朝、出勤時に靴を履いたら帰宅するまで靴を脱がないし、シューホーン(靴べら)なんて携帯する必要あるの?』という声も聞こえてきそうなので、次の項ではシューホーンを携帯する必要性について考えてみます。
靴を履き替えなければならないシーンを考えてみる
私自身や周りの人たちを見ていて靴を脱ぐケースについて、いくつか考えてみました。
- 営業まわりをしていて訪問先で靴を脱ぐケース。
- 事務職だけど社内ではサンダルに履き替え社外へ出る際に靴に履き替えるケース。
- 飲み会などで居酒屋でお座敷にあがる際に靴を脱ぐケース。
- 病院等へ行った際に靴を脱ぐケース。
仕事やプライベートも含めて意外に靴を脱ぐケースは多く、その際にいつも近くにシューホーンがあるとは限りません。
居酒屋などで、たとえ備え付けのシューホーンがあっても人数が多い時は順番待ちすることもあります。また玄関先が狭くて順番を待てないケースも考慮するとシューホーンを携帯するのが一番、確実な方法だと思います。
そして、どうせ持つなら高級とまではいかなくても使いやすく、おしゃれなモノを使いたいですよね。
次の項では購入までには至らなかったけど私が『良いなと』思ったシューホーンをいくつか紹介させていただきます。
革を使用したREGALの携帯シューホーン(靴べら)
最初に思い浮かんだのはリーガルの革製のシューホーン。こちらの製品はコードバンを使用しているのかと思いきや素材にバイソン(水牛)の革をセレクトしています。
バイソンの革は柔らかいながらも耐久性・耐水性に優れているのが特徴です。夏の暑い季節で汗で足が湿っていても、また雨に濡れても少量であれば気にせずに使える点は嬉しいところ。
キーホールダータイプなので車や自宅の鍵を、まとめておける点も便利です。でも今回は単体でポケットに入れても、かさばらないシューホーンが欲しかったので見送ることに。
素材に真鍮を使用したアンティークのようなシューホーン(靴べら)
素材に光沢加工された真鍮を使っているシューホーン。7種類のカラーリングが展開されていて自分の持ち物やファッションに合わせやすいのが特徴の一つ。持ち手の部分に窪みがあり、しっかりと掴める点は良いのですが湾曲させている分、ポケットに入れた際に膨らみそうな雰囲気がある為、見送ることに。
イタリアのファクトリーブランド オロビアンコが手がける お洒落なシューホーン
イタリアのミラノ近郊から世界20カ国以上でバックから財布・小物・雑貨まで手がけるブランド『オロビアンコ』のシューホーン。MAIDE IN ITARYの厳選された素材やパーツを採用。持ち手の部分がクビレたデザインになっている。
金属製のシューホーンを傷から守るクロコ調のレザーカバーが付属されていて、もの凄くお洒落。平なデザインなので、かさばらない点は良かったのですが、値段が1万円と高い為、購入を断念。
シューケア商品の老舗ブランドが真面目に作った携帯シューホーン
革靴を大切にしている人なら一度は目にしたことがあるシューケア製品のブランド、コロンブスから販売されているシューホーン。
シンプルで高級感があるのに、それでいて値段もお手頃価格なのが嬉しい。『ポケットシューホーン』という製品の名称からもスーツのポケットに入れても気にならない事を前提に設計されています。
素材は真鍮を使っているようですがメッキ加工がなされているっぽいですね。正直、最後まで購入するか迷った商品ですが、『金色は少し派手かな?』と感じた為、見送ることに。
選んだのは『リーガル』と『磨き屋シンジケート』がコラボした携帯シューホーン
色々、目移りしましたが最終的に選んだのは『リーガル』と『磨き屋シンジケート』がコラボしたスチール製のシューホーン。
もともとリーガル製のプラスチック携帯シューホーンを使用していたこと、またビジネスシューズもリーガル製品ばかりなので一番しっくり来るのでは?と考えました。
形状はコロンブスのポケットシューホーンに似ていますが、こちらは渋いシルバー色。
携帯性を考慮しているせいか湾曲はありません。
無駄な物を一切、削ぎ落としたステンレスシューホーンは実にシンプル。
ほとんど凹凸が無いので私服のズボンの右側に付いている小さなポケットに入れても全く気になることはありませんでした。
プラスチック版のシューホーンとは違い持ち手に湾曲はありませんが紐やチェーンを付ける為の穴が指に上手い具合に引っかかり滑ることが無いので使いやすい。
使いか勝手も良く、かさばらないシューホーンですがデザインも秀逸です。裏面はヘアライン仕上げになっていて『REGAL』と『migaki.com』というプリントが施されています。
『migaki.com』とは燕市の研磨業者が中心の共同受注グループで、何でも磨いてくれる『磨き屋シンジケート』と呼ばれる磨き屋集団です。
冷たいビールを美味しく飲めるビアマグカップなどのオリジナル商品も販売しているので知っている方も多いかもしれませんね。
裏面のヘアライン仕上げとは打って変わり表面は鏡のように極限まで磨き上げられています。余談ですが鏡のように反射する物はカメラのピントが上手く合わないので撮影が難しい!!
表面が滑らかに仕上げられているのでシューホーンとして使用する時もスルッと足を入れることができ美しいだけではなく製品としても秀逸。
購入の際にリーガルの店舗で店員さんに言われましたがキーホルダーとして鍵などと一緒にすると傷だらけになってしまうそうなので、その点には注意が必要そうです。
お洒落でコンパクトに携帯できるシューホーンがあれば出かけ先でもスマートに靴が履ける
私はスーツをパターンオーダーしているのですがオプションでチェンジポケットを付けています。チェンジポケットは本来は小銭などを収納する為に使われるモノですが、現在はリーガルのシューホーンが収納され、ほぼ指定席状態となっています。
サッと出してスマートに靴を履ける携帯シューホーンは実際に使ってみると本当に便利。何より大切なビジネスシューズの踵の劣化を抑えてくれているので今では無くてはならない存在になりました。
お気に入りの靴を、いつまでも長く使いたいという方は是非、携帯シューホーンを使ってみてはいかがでしょうか?。
また携帯シューホーンは値段的に、お手頃な価格で購入できるので誕生日やクリスマス・バレンタイン等のイベントで男性へのプレゼントとしてもおすすめしたい一品です。
リーガルとコラボしたバージョンは販売時期が古い為、品薄になっていますが磨き屋シンジケートとしては同様のシューホーンを現在でも販売中のようです。 まずは一度、「チェックしてみては、いかがでしょうか?
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