機内持ち込みもできるリモワ CASSIC Cabin S 33Lを遂に購入!!
みなさん。こんにちは。leon(@leon_sk4_22)です。前回は機内持ち込みもできるリモワのCabin/Cabin Sシリーズ 10種類の比較について、ご紹介させていただきました。その中から、私はCLASSIC Cabin S(クラッシクキャビンSサイズ)を選びました。今回は、念願かなって購入したCLASSIC Cabin Sについて詳しくレビューしていきたいと思います。
参考記事 [0227] 機内に持ち込める RIMOWAのスーツケースCabinの購入を検討!! 10種のモデルを徹底比較 !!
わたしが機内持ち込みサイズに拘った理由
レビュー前に、ちょっとおさらいすると、私が購入したのはCLASSICというモデルの中で一番、コンパクトなCabin Sシリーズ。機内持ち込みできるスーツケースのサイズは、一般的には縦・横・幅の3辺の合計が115cm以内と決まっていますが、その条件を満たしているのはCabin Sシリーズだけでした。
モデル | サイズ | 重量 | 容量 | 価格 |
CLASSIC Trunk | 75×36×47= 158cm | 6kg | 100L | ¥177,100 |
CLASSIC Check-in L | 79×53×28= 160cm | 6kg | 84L | ¥ 154,000 |
CLASSIC Check-in M | 71×47.5×26= 144.5cm | 5.3kg | 61L | ¥ 143,000 |
CLASSIC Cabin | 55×40×23= 118cm | 4.3kg | 36L | ¥ 121,000 |
CLASSIC Cabin S | 55×40×20= 115cm | 4.2kg | 33L | ¥ 116,600 |
なぜ、機内持ち込みできるサイズに拘ったかというと、海外旅行へ行くような大型のスーツケースは、既に持っていたというのが単純な理由です。2〜3日程度の旅行では機内持ち込みするような小型のスーツケースの方が、断然、取り回しや使い勝手が良い。
また、空港の発着で手荷物の預け入れ・引取りの手間を省き、時間を効率的に使える点も大きなメリットだと考えました。せっかく旅行へ行くなら、移動はスマートに済ませたい。そんな理由から機内持ち込みできるスーツケースを選択しました。
リモワ CLASSIC Cabin Sを開封!!
では、待ちに待った開封から始めようと思います。何かを購入した時の開封の瞬間って大好きなのですが、今回は、何故か既に開封された痕跡があります….
こちらは封印シールのようですが、こちらもガッツリ切られています。最初は新品を注文したのに、何かの手違いで中古品が送られてきたのかと思いましたが、そうではないらしい。
ネットの販売ページを見ると下記のような文章を発見。
『当店のリモワは、商品に問題がないか、外装・内装・動作確認などの検品を行っております。そのため一度開封をさせて頂いております。予めご了承お願い申し上げます。』
新品の製品を一度、開封して検品するって、あまり聞きませんが、意外と初期不良品が混じっていることがあるのかもしれません。特にアルミ製のスーツケースは、ちょっとした衝撃で簡単にキズや凹みが付いてしまう代物です。でも検品されているということは、逆に考えると、手元に届く製品が不良品の可能性は限りなく少ないといえそう。
ダンボール箱を開けると、そこには布に包まれたスーツケースが横たわっていました。
箱から取り出してみると、布袋には『RIMOWA』の文字がプリントされています。まるで高級バッグのような装いです。こういった演出がされているのは、リモワが2017年にLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループの傘下になったことからかもしれませんね。
紐を解いてCLASSIC Cabin Sと初対面。リブが等間隔に施されたアルミボディに、ロゴプレートがビス止めされています。鏡面仕上げされたロゴプレートは、ため息が出るほど美しい。この鏡面仕上げされたロゴプレートにも当てはまりますが、CLASSICモデルには、他のリモワのスーツケースには見られない、拘りのポイントがあります。
言い換えれば他のスーツケースとの違いともいえる部分ですので、リモワの他のスーツケース(特にオリジナル)と購入を迷われている方には、参考になると思います。
それでは次項からは、CLASSICモデル(旧クラシックフライト)の拘りポイントをチェックしていきましょう。
リモワ CLASSICモデルの拘りポイントをチェック!!
使用されるビスには飛行機のロゴが刻印されている
開封直後に、最初に目に飛び込んできた鏡面仕上げのロゴプレート。固定するビスに目を移すと、ビス山に飛行機のデザインの刻印が施されています。最初は『ロゴプレートは一番、目の行きやすい場所だし、特別に洒落たビスを使っているんだな』程度に思っていました。
ですが、布袋からスーツケース引き出し、他のビスを見てみると全てに、この飛行機の刻印が施されていました。後で調べて判ったのですが、リモワのスーツケースで、このような粋なビスを使用しているのはCLASSICモデル(旧クラシックフライト)だけです。
ハンドルには手に馴染むレザーを使用
同じアルミ製のスーツケース ORIJINAL(オリジナル)では、銀色のプラスチック製のハンドル(持ち手)を採用していますが、CLASSIC(クラシック)ではレザーが使用されています。無機質なアルミニウムと暖か味のある革の組み合わせは、良いアクセントとなっています。
革好きの私としては普段、手を触れる頻度の高いハンドルにレザーを採用してくれているのは、かなりポイントが高い(^^)
当然のことながら、スーツケースを横にした際に握るハンドルも、しっかりとレザー素材を使ってくれています。
ハンドルは硬い芯材をクッション製のある素材で覆い、さらにレザーで包み込んでいるような感じです。握りしめると程良い沈み込みが有り、心地よい感触を楽しめます。
ちなみにCLASSICモデル以外のスーツケースでは、他社メーカーからレザー製のハンドルカバーなんていう商品が販売されているので、ORIJINAL(旧トパーズ)でも革のグリップにすることは可能です。
随所に配置された鏡面処理で全体の艶やかさをアップ!!
先程も少し触れましたが、CLSSICモデル(旧クラシックフライト)では、ロゴプレートだけでなく、至るところに鏡面処理が施されています。
コーナーガード。
ロック機構。
余談ですが、左側にある鍵穴はTSAロックと呼ばれ空港でX線透視検査を行った際に、疑わしい荷物が発見された際に使われるキーです。運輸保安庁係官がマスターキーを持っていて中身を目視検査する時に使用されるので、鍵自体はスーツケースに付属されてきません。
ヒンジ部。こちらにはリモワのロゴも刻印されています。
鏡面処理された各パーツの面積は、ボディー面積からすれば小さなモノですが、随所に散りばめることにより、全体的に艶やかな印象を与えています。
クラシカルなロック機構(でも、ちょっぴり不安)
スーツケースのロック機構は近年では、いろいろな形状が存在していますが、CLASSICでは昔ながらのスタイルを貫いています。モデル名の由来通りクラシカルな感じが出ていて良いのですが、個人的には少し不安もあります。
四角い開閉ボタンを矢印方向へ移動させると、丸枠内にあるツメが右方向へ引き込まれロックが解除される仕組みになっています。
大きなスーツケースを閉じるロックとしては、このような小指の爪先のように小さなロック機構に心許なさを感じてしまいます。 まあ、実際に使ってみてロックが外れるようなことは無かったので、そこまで気にする必要はないかもしれませんが、『改善して欲しいなあ〜』と思ってしまいました。
CLASSICのダイヤルロックの設定方法
少し不安なロック機構なので、移動の際は常にダイヤルロックをするようにしました。ついでなのでダイヤルロックの設定方法について、下記に記しておきます。写真はスーツケースを正面から見て、右側のロック機構を例にします。
- 事前にロックを解除しておく
- 開閉スイッチを左にスライド(スライドさせたままにする)
- 任意の番号にダイヤルを設定する
- スライドさせていた開閉スイッチを離す
※スーツケースを正面から見て左側のロック機構は②の開閉スイッチを右側にスライドさせます。
テレスコープハンドルの伸縮は2段階だけど、使い勝手は良い
リモワの他のスーツケースでは、どのような高さにも調整できる無段階のテレスコープハンドルが採用されていますが、CLASSICモデル(旧クラシックフライト)では、2段回の調整のみとなっています。
上の写真を見てもらえば判りますが、テレスコープハンドルバーの上下段に2つの穴が空いています。バーをスライドしていくと、内側のバーに内蔵されたボダンが穴の部分に差し掛かった時に、突出してロックがかかる仕組みとなっています。
こちらはテレスコープハンドルを、最大まで引き出した状態。
そして、こちらが短くした状態です。見ての通り調整の幅は少なく大体、10cm程度。購入する前は、この調整の幅の少なさをデメリットと捉えていましたが、実際に使用してみると全く問題ありませんでした。
むしろ必ず同じ場所でロックされるので、微調整をする必要が無く便利に感じています。
直線的で角張ったデザインは無骨な印象で男性に人気
同じアルミ製スーツケースであるORIJINAL(旧トパーズ)では、コーナ部分は柔らかい弧を描いているのに対して、CLASSIC(旧クラシックフライト)は直線的で角ばったデザインになっています。鏡面仕上げされたコーナーガードと相まって、硬質で男性的な印象を受けます。
CLASSICモデルは、特に男性から人気があるというのも頷けます。私も、この無骨で硬そうな雰囲気が気に入り購入した一人です(^^)
さて、本項まではCLASSICモデルだけに見られる特徴について書かせて頂きましたが、次項では一般的なリモワのスーツケース共通の特徴についても紹介していきます。(一部、アルミ製のみの特徴も含む)
リモワ スーツケースに見られる特徴
丁寧に作り込まれた縁まわり(アルミ製のみ)
リモワのアルミ製スーツケース(ORIJINALやCLASSIC)を選ぶメリットとして、ピタリと閉じれる縁まわりが挙げられます。最近、流行りのポリカーボネート製のスーツケースではジッパーが採用されていますが、いかにロックを掛けていたとしても、カッターで切ろうと思えば切れてしまう為、セキュリティー面で少々、劣るように感じます。
その点、アルミ製スーツケースの場合は、縁の接合部分までアルミで出来ており、オス・メスがガッチリ重なり合う設計になっているので安心感が高い。また、合わさり合う部分にはゴムパッキンがハメ込まれているので密閉性に有利な他、移動時の振動でケース同士が、ぶつかり合うガタガタ音を軽減してくれます。(まあ、ファスナータイプならケース同士が、ぶつかり合う音自体しないんですが…)
ここまで、ピッタっと閉じてくれると多少の雨で中の荷物が濡れてしまうことも無さそうです。実際、出張中に雨に振られましたが、中に入れた荷物が濡れることはありませんでした。
ちなみに、ゴムパッキンは経年劣化により切れてしまうこともありますが、リモワでは純正のガスケット(ゴムパッキンのこと)も販売しており、はめ込み式なので自分でも簡単に取り付けられそう。
すべるように滑らかに動作するマルチホイールシステム
全てのリモワのスーツケースに標準装備されているマルチホイールシステム。これだけ見ると、何の変哲も無いキャスターに見えてしまいす。でも、リモワのキャスターは、他社のスーツケースメーカーのキャスターよりも、3倍くらい大きいサイズが採用されています。
さらに四方に配置されているキャスターには、もう一つ重要な秘密があります。リモワのスーツケースでは、一辺ごとに2つのホイールが付く仕様になっています。
実は、このホイール(タイヤ)は、一つ一つが独立して回転できる仕組みになっているんです。
私はホイールとホイールの間は、軸で繋がっていて、同一方向にしか回転しないと思っていたので、このギミックに気が付いた時に目からウロコが落ちました。
合計8個のキャスターが独立して回転することで、より少ない力で簡単に方向転換ができるので、高い操作性を実現しています。
マルチホイールシステムが、どれくらい凄いかは動画を見て頂いた方が早いと思いますので、ご用意しました。
こちらはリモワが公開している修理サービスの動画です。様子が判るのは数秒間ですが、マルチホイールシステムの凄さの一端を垣間見ることができます。動画の14秒〜19秒までの短い時間なのでお見逃しなく。
いかがでしょうか? 軽く押すだけで、クルクルと回転を始めるスーツケース。滑らかに回転し続ける姿は、まるで無重力空間での出来事のよう。このすべるように滑らかに動作するキャスターの恩恵で、抜群の操作性と運動性能を発揮してくれます。
先日、同僚と出張に行った時のことですが、一緒に並んで歩いていた同僚を、いつの間にかに置いけぼりにしている事が何度かありました。同僚の話によるとスーツケースが重くて、早く歩けないらしい。(スーツケースは同じ機内持ち込みサイズ)
試しに同僚のスーツケースを持たせてもらうと、リモワのスーツケースに比べて明らかに重く、引くのも転がすのも、ある程度の力が必要で、ちょっとした方向転換も難しく感じました。確かに、これなら歩くスピードが落ちてしまうのも頷けます。
そう考えると力の無い女性や、ご高齢の方にはマルチホイールシステムが標準装備されているリモワのスーツは、かなりオススメだと思います。
私の場合は、もうマルチホイールシステムの滑らかさを味わってしまった為、もう、他のスーツケースには戻れないかもしれません(汗)
滑らか過ぎるキャスターのデメリット
滑らかな動作をするマルチホイールシステムのおかげで、小さな力でスイスイ移動させることができるのは、ありがたいのですがデメリットも存在します。それは電車やバスの移動で、気を許すと転がっていってしまうこと。
電車やバスは発進・停止を繰り返しますが、その振動で簡単にスーツケースが動き出してしまいます。私も最初は手で抑えていたのですが、さすがに面倒なので対策を考えました。
対策方法は至って単純で上記の写真のようにスーツケースを横に寝かせるだけ。
横に寝かせた場合はプラスチック製の足が4つ付いているので、ちょっとした振動でスーツケースが動き出してしまうことはありません。ただし、機内持ち込みサイズのCabinやCabin Sシリーズなら、横にしても大して場所を取りませんが、大きなサイズのスーツケースとなると混雑した電車やバスでは難しいかもしれません。
リモワ 独自のディバイダー(仕切り板)は使い勝手がめちゃくちゃ良い!!
リモワのスーツケースの、もうひとつの魅力は使いやすいディバイダー(仕切り板)の存在です。以前のクラッシクフライトでは片側がクロスバンドでしたが、新型のCLASSIC(クラシック)では両面がディバイダーとなっています。
『クロスバンドは小さなサイズの荷物を上手く固定できないので困るな〜』と思っていたので、新型になって両面ディバイダーになって本当に良かった。
※現在のリモワのスーツケースはESSENTIAL LITE(エッセンシャルライト)を除き、全てが両面ディバイダーとなっています。
2つのディバイダーには、それぞれ収納スペースが設けられていて、使う頻度の高い小物達を入れておくのに便利です。きちんとファスナーで閉めておけるので、落ちる心配が無いのも嬉しい。
ちなみに新品の時は、この収納スペースに付属品が収められた冊子が入っています。
付属品の内容はステッカー・ネームタグ(レザー製)・取り扱い説明書となっています。
ディバイダーは伸縮性のあるベルトで3点締めする仕様。
3点ともマジックテープが貼り付けられており、ディバイダーをしっかり固定できるので小さな荷物も、こぼれ落ちてしまったりすることは無さそう。
ディバイダーを取り外した全景写真。CLASSICモデルは他のスーツケースと違い、直線的でコーナーが角張っているので、その分、多くの荷物を整頓して収納することが出来ます。ボトム側(右側)はテレスコープハンドルが収納されているのでデコボコしていますが、これはスーツケースの特性上、仕方無いこと。
内張りの中央にファスナーが付いているので、開いてみるとアルミ製のボディの裏側を確認することができました。
テレスコープハンドルのあるボトム側のケースを除いてみると、収納部分がボンド付けされていました。ちょっぴり、はみ出していますね(汗)まあ一流メーカーと言えども見えない部分は、こんなものでしょう(^^;)
そもそも、このファスナーはメンテナンス時に内張りを剥がさずに、職人さんがスーツケースの裏側にアクセスする為に装備されたものらしい。内装のど真ん中に、目立つように配備されたファスナーがメンテナンス用って日本の製品では考えられないですが、ドイツ人は大胆ですね。むしろ一周回って清々しく感じます。
リモワスーツケースにおける唯一のデメリット
私がリモワのクラシックキャビンを使ってみて唯一、気になったのがホディからキャスターが、はみ出している点です。『これの何処に問題があるの?』と思われる方もいるかと思いますが、結構、問題です。
スーツケースを横置きにしたり、寝かせて開こうと思った時に、キャスターが重力で下を向いてしまうんです。その結果、このようにスーツケースが斜めになってしまいます(汗)
一度、スーツケースが斜めになったまま無理に開こうとしたのですが、ケースが微妙に歪んでいるのかロックが解除されない事がありました。いかにアルミ素材のスーツケースといえど、軽量化の為に数ミリ程度の厚みしかないので、ちょっとした傾斜でも歪んでしまうようです。
そのためスーツケースを寝かせる時は毎度、手でキャスターを横向きにしてあげなければなりません。これが、ちょっとした手間なのですが、安定して滑らかに移動を可能にする為に、このように設計されたモノだと思われるので、この点についてはガマンしています。
※たとえ上手くロックが解除できたとしても、何度も繰り返し行えば恒久的にケースが歪んでしまい、故障の原因にもなりかねないのでリモワのスーツケースを使っている方は気をつけてくださいね。
リモワ クラシックキャビンの満足度は高い!! これから一緒に旅を楽しんで行こう!!
一部にデメリットも存在しますが、リモワ CLASSIC Cabin S(クラシックキャビン S)を購入してみて後悔は微塵もしていません。まだ一度、出張に使っただけですが、操作性・使い勝手・質感等の全てにおいて満足度が高いと感じています。
気になるのは耐久性ですが、それについては今後、旅を重ねるごとに判ってくると思うので、また、その時が来たら記事で紹介させて頂こうと思います。
アルミ製のスーツケース場合、空港での荷物の預け入れで、手荒く扱われてしまってキズや凹みが出来てしまうケースがありそうです。でも、機内へ持ち込めるキャビン Sシリーズであれば、ずっと自分の監視下にあるので『いつまでも綺麗な状態を保って使うことができるのでは』と考えています。
スーツケースとして高額ではありますが、これからCLASSIC Cabin Sと一緒に、いろいろな旅を楽しんでいきたいと思います。
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