MR2復活までの軌跡を一気読みしたい方はこちら
突然のバッテリー上がり 原因は何?!
みなさんこんにちはleonです。前回、新たに発見されたエンジン冷却ファンランプ点灯の修理作業を終えて一息ついていました。
ですが、「とうとう最後の警告灯であるエンジンランプまでたどり着いた!」と思った矢先に更なる試練が待ち受けていました。
それはバッテリー上がりです。
バッテリーを充電させる為に、ちょこちょこアイドリングさせていたのですが、最近、徐々にエンジンのかかりが悪くなってきたように感じていました。
「エンジン警告灯が点灯しているしエンジン本体に問題があるのかな?」と思っていると、そのうちワイパーやドアガラスの昇降が物〜凄くゆっくりとなり、最後にバッテリーランプが点灯するようになりました。
バッテリーは通常の価格よりも破格的に安いATLASBX(アトラス)バッテリーを購入したばかり。
「やはり安物のバッテリーはダメだな〜」と思いつつも一応、取扱い説明書でバッテリーランプ点灯の意味を確認してみます。
エンジン回転中に充電系統に異常があると点灯します。 またベルト切れなどが考えられます。
!!?
この内容からするとバッテリーでは無く、むしろ充電する側に問題があるように見えます。
車の充電機といえばオルタネータ(ダイナモ)と呼ばれ、発電した電力で電気制御機器や各種モータなど動作させています。
さらに余った電力でバッテリーの充電を行ったりしています。
オルターネーター側に問題があるとすればエンジン始動中はバッテリーを消費している形になります。もしそうであれば新品のバッテリーが上がってしまうのも理解できます。
まずはオルタネーターが正常に動作しているか確認してみることにしました。
エンジン始動後のバッテリー電圧をチェックしてみる
新品状態時のバッテリー電圧(2015/08/22計測)は『12.62V』でしたが、現在はどうなっているかテスターで計測してみます。結果は『12.51V』(2015/11/21計測)と電圧が少し下がっています。
次にエンジンをかけてオルタネーターを回転させた後に電圧はどのように変化するか確認してみます。
すると結果は『11.50V!!』と電圧がさらに下がってしまいました。
エンジンをかければオルターネーターで発電された電力がバッテリーへ送り込まれ電圧は高くなるはずですが、むしろ低下しています。
この状態からするとバッテリー上がりの犯人はオルターネーターで間違いないかもしれません。
ちなみに電圧を計測するテスターは車をいじる時には持っていると便利。
MR2のオルターネータの位置
オルタネーターを入手するには、まず品番を調べなければなりません。でもMR2(SW20)はターボモデルだけでも1型〜5型まで存在し、型により品番が変わっていて注意が必要になります。
実車に搭載されている品番を確認するのが一番、確実な方法ですが部品を取り外さないで品番を調べることができるでしょうか?
右後輪をジャッキアップして車両の後ろから潜り込み確認してみるとメンバーの奥に隠れるようにひっそりと搭載されているオルターネーターを発見。
さらに置くまで潜り込み手を伸ばして写真を撮ってみました。画像だと判りにくいですが品番は『27060-74330』だという事が判りました。
この品番をもとに部品を探してみるとトヨタ共販(純正部品)では13万くらい(正確な金額は忘れてしまいました(ー ー;))。ヤフオクやネット上ではピカピカなリビルド品が2万円前後で購入が可能なようです。
ヤフオクで買うかリビルド品を取り扱っているメーカーにするか迷いましたが今回は『みんカラ』で評判の良いメガパーツさんのリビルドオルタネーターを使用する事にしました。
リビルドオルタネータ(品番27060-7433)を購入
メガパーツさんのリビルド品の購入後はコア(故障部品)の返却が必要になります。購入者から返却されたコアは分解・清掃・摩耗部品が交換され、また商品として利用する仕組みらしい。
この仕組みのおかげで部品の値段が飛躍的に安くなっているのが特徴です。今回、私が購入したオルタネーター(品番 27060 – 74330)は¥21,800という純正新品から比べれば破格の金額。
逆に安すぎて届くまで心配でしたが、それは取り越し苦労でした。
写真を見てもらえば判っていただけると思いますが、非常にキレイな状態でまるで新品のよう。
部品の表面だけではなくカプラー部分もピカピカです。
リビルド内容にもありましたが、プーリーはメガパーツさんオリジナルの新品に交換されています。
もう殆ど新品を変わらない品質にただビックリするばかり。こんなんで粗利は出ているのでしょうか?
オルタネータを交換するついでに劣化が予想されるVベルト【オルタネーター用ベルト(V98D4-0830) A/Cコンプレッサー用ベルト(V98D4-0875)】も購入しておきましたので、こちらも同時に交換していきます。
MR2(SW20)オルタネーターの交換方法(予想)
- バッテリーのマイナス端子を抜く。
- マフラーを外す。(オルタを取り出すスペースを確保する為)
- 固定用のボルト『A』と『B』を緩める。
- 調整用ボルト『C』を回しベルトのテンションを緩めてベルトを外す。
- 固定用のボルト『A』と『B』を外しオルタネーターを降ろす。
という手順を踏めばオルタネーターを交換できそうですが結果から言うと今回のオルタネーター交換作業は私には出来ませんでした…m(_ _)m
その理由は固定ボルト『A』と『B』、そしてマフラーのボルトが錆び付いてしまっており全く回すことが出来ませんでした。
なので今回はプロの手をお借りして交換作業を行ってもらっています。
今後の事を考えてバーチャルではありますが備忘録として記事にしておきます。あくまで交換手順の予想となりますので参考程度に考えて下さい。
上の画像は右後ろのタイヤを外し、車体の下側に取り付けられたアンダーカバーをめくりあげた状態。 こちらから固定ボルト『A』を緩める事ができます。
次にエンジンフード脇のカバーを取り外し上から覗くと固定用ボルト『B』とベルトテンション調整ボルト『C』を緩める事ができます。
この方法を使ってベルトのテンションを張る事もできるので憶えておくと便利かもしれません。
※上の画像はオルタネーター交換後の画像を使用しています。
オルタネーターのついでにマフラーも交換
今回、オルタネーターの品番の確認の為に車下に潜り込んだ際にマフラーのパイプが錆びてしまい穴が開いているのを発見。
排気漏れしていると車検を通りませんので、パイプから出口までオールステンレスのマフラーへ交換してもらいました。
おかげさまで現在、マフラー、オルタネーター共々、サビによるボルトの固着は無い状態となっています。
取り外したオルタネーターはショップから引きあげてきました。こうして見ると表面が何か凄い状態です(汗)
置いてあるコンクリートと同化して見えます。
見てからに発電していなそうな感じですが、こちらはメガパーツさんへ返却された後、新たな製品として蘇り誰かのMR2の動力源として使われることになるはずです。
『オルタ君。今まで頑張ってくれてありがとう…』
オルターネーター交換後の電圧をチェック
オルタネーター交換後にバッテリーの電圧を計測(エンジン始動後に計測)してみると『14.29V』の電圧が出ています。 今度は、きっちり仕事をしてくれていそうです(≧∇≦)
ちなみに一度、上がってしまったバッテリーは性能が著しく低下してしまう為、新たにATLASBX(アトラス)バッテリーを購入するハメになってしましました。
バッテリー警告灯が点灯したのは本当にバッテリーが上がりきる寸前でした。この警告灯がすぐに点灯していればオルタネーターの異常にもっと早く気づいたかもしれませんが、全ては後のカーニバル(祭り)です。
まあ最初の内にバッテリー充電されているかエンジン始動後の電圧を確認していればバッテリーを無駄にすることは無かったはずです。
私にも過失がありますので今回は勉強代と思うようにします。
MR2復活のお値段はおいくら?
今回かかった費用と前回分を合計すると下記の金額になります。
合計金額 ¥214,023
品名 | 品番 | 数量 | 合計金額+工賃 |
ATLASBX バッテリー | 75D23L | 1 | ¥6,750(自) |
フロントタイヤ | LS2000 | 2 | ¥28,680(工) |
リアタイヤ | REVSPEC RS-02 | 2 | ¥31,360(工) |
ガソリン添加剤 | WAKOS FUEL1 | 1 | ¥1,990(自) |
NGK Premium RX プラグ | BKR6ERX | 4 | ¥5,250(自) |
KTC T字プラグレンチ | PHF-16H | 1 | ¥5,314 |
TOYOTA パワステリレー | 89654 – 17011 | 1 | ¥19,800(自) |
TOYOTA IC冷却ファン | 不明 | 1 | ¥2,780(自) |
リビルド オルタネーター | 27060 – 74331 | 1 | ¥21,800(工)A |
マフラー レガリスR | 790 – 23522 | 1 | ¥62,229(工)B |
TOYOTA オルタネーター用ベルト | V98D4 – 0830 | 1 | ¥2,060(工)C |
TOYOTA A/Cコンプレッサー用ベルト | V98D4 – 0875 | 1 | ¥2,060(工)D |
A+B+C+D 合算工賃 | – | – | ¥17,200 |
ATLASBX バッテリー(再購入) | 75D23L | 1 | ¥6,750(自) |
※(自)は自分で作業しているので工賃が発生しません。
※(工)はショップへ作業を依頼して工賃を含んだ金額。
次の記事は警告灯が点灯する詳細な原因をダイアグから探っていきます
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