MR2のブレキーランプが突然、点きっぱなしになる!?
みなさん。こんにちは。leon(@leon_sk4_22)です。久しぶりのMR2ネタになります。あれは、ある暑い日の昼下がりのこと。部屋から何気にMR2に目を移すと、誰も乗っていないのにブレーキランプが点きっぱなしになっている事に気が付きました。
最初は『スモールランプを点けたままにしてしまったのかな?』と思いました。でも、一週間はMR2には乗っていないし、いくら信頼性の高いアトラスバッテリーでも、1日でも放置すればバッテリーは上がってしまうはず。
それに、よく考えると午前中に見た時にはブレーキランプは点灯していないことを確認しています。ということは朝から今に至るまでの間に、何かしらの故障が発生した可能性が高いと考えられます(汗)
とりあえず、MR2の元へいき状況を確認してみることにしました。
当然、エンジンはかかっていないし、ライトもOFFになっています。でも、ブレーキを踏んでも離してもブレーキランプは点灯したままで消えてくれません。
ブレーキペダルの下に何かの欠片を発見!?
ブレーキランプに気を取られて最初は気が付かなかったのですが、ふとブレーキペダルを見るとペダルの下に何かの欠片を発見しました。拾ってみると硬質なゴムのような、もしくは柔らかいプラスチックのような物質で、かなりベタついています。
プラスチックやゴムは劣化していくと表面がベタベタしてくるモノもあるので、推測するに何かの部品が経年劣化で破損してしまったのだと思われます。
とりあえずはバッテリー上がりを防ぐためにバッテリーを外しておきます。バッテリーの外し方については下記にて詳しく説明しているので良かったらどうぞ。
【参考記事】
ちなみにカーナビを取り付けている車両でバッテリーを外してしまうと設定情報がクリアされてしまうので、それが気になる人はブレーキランプのヒューズを抜いて対処しておきましょう。ブレーキランプのヒューズボックスの位置はアクセルペダルの右脇辺りを見れば発見できます。
名称としてはブレーキランプではなく『10A ストップランプ』となっているので間違えないようにしてください。
余談ですが、2型のMR2では10Aですが、3型以降は『15A ストップランプ』になっている場合もあります。
ヒューズボックスのカバーを開けると右上に『10と記載された赤いヒューズ』があるので、こちらを抜いておけばブレーキランプは消灯するはずです。
※3型以降は『15と記載された青いヒューズ』になっている場合もあります。
ブレーキランプが消えない原因のストップランプクッションはたったの110円!?
その後、ネットで調べてみるとストップ ランプ クッションというゴム部品が経年劣化で崩れ落ちるとブレーキランプが消えない現象が発生することが判かったので、いつものようにトヨタ共販へ赴き、部品を手配してきました。
トヨタ共販での部品の手配方法については、以前の記事で書いていますので、興味のある方はご覧下さい。
【参考記事】
購入したストップ ランププ クッションが上の画像。それにしても、こんな小さな部品が破損するだけでブレーキランプが点きっぱなしなってしまうなんて思えませんね。
品名 | 品番 | 金額 |
ストップランプクッション | 90541 – 06036 | 110円(税込) |
ディーラーや工場へ修理に出したら工賃で結構な金額になりそうですが、自分で交換すれば110円で済んでしまうのですから、まずはチャレンジしてみましょう。
ストップ ランプ クッションの位置
ストップ ランプ クッションを交換する前に、作業で元に戻せなくなってしまうモノがあると困るので現状を確認しておきます。ストップ ランプ クッションはブレーキペダルの付け根に取り付けられています。
イメージ的にはステアリングの裏側辺りといったところでしょうか。かなり狭いので場合によってはシートを外して作業した方が、やりやすいかもしれません。
私の場合はワークスベルのラフィックス2を装着しているので、ステアリングを外しシートを後方へスライドさせてスペースを作り仰向けになって潜り込みました。
やはり作業の時にワンタッチでステアリングを外せるのはとても便利(^^) ちなみに写真はラフィックス2を取り付けた際の過去のものを使用しています。
【参考記事】
ブレーキランプが点灯・消灯する仕組み
ブレーキペダルの付け根を覗いてみると何やらスイッチのような物がありました。そしてスイッチの先端には経年劣化により砕け落ちたストップ ランプ クッションの残骸が残っています。
ブレーキペダルを『踏む・離す』の動作を繰り返して様子を見てみると茶色い突起部分がスイッチになっている模様。
どうやらブレーキペダルを離している時はスイッチが押されていて、ペダルを踏むとスイッチが開放される仕組みだということが判りました。ということはスイッチが押さていればブレーキランプは消えているけど、開放になっているとランプが点灯するということ。
茶色いスイッチの延長線上のBODY側には5円玉のような穴が空いた金具があります。そこにストップ ランプ クッションの突起部分が差し込まれていてスイッチを、せき止めるようになっています。当然、ストップランプクッションが砕けていなくなればスイッチは常に開放されてしまうのでブレーキランプが点きっぱなしになってしまうというわけです。
言葉と写真で説明するよりも、動いている方が理解しやすいと思ったので動画を作成してみました。
ご理解頂けたでしょうか。ではストップ ランプ クッションの役割とブレーキランプが点灯・消灯する仕組みが判ったところで交換作業を行っていきましょう。
すき間が無いのでストップ ランプ クッションが差し込めない…
まずは邪魔なストップ ランプ クッションの残骸を取り除きました。実は仕組みさえ判ってしまえば、簡単に交換できると思っていたのですが、考えが甘かったです(汗)
スイッチ部の茶色い突起とストップ ランプ クッションを止める金具の間に、すき間が殆ど無いので、クッションを差し込むことができません。
ネットで先達者の交換方法を調べるとブレーキペダルを踏んで少し、すき間を作ってクッションを入れるみたいなことが書いてあるのですが、私的には、かなり困難に感じました。
上の写真は既にブレーキペダルを踏み込んだ状態なのですが、すき間なんて殆ど無いですよね。しかも茶色い突起部分がピョコッと出ているので、これも邪魔でしかたありません。
ストップ ランプ クッションは硬いゴムなので指で思い切り潰してみても、この程度しか曲げることができません。片手でブレーキペダルを押し込んで、もう片方の手で突起部分を抑え、ストップ ランプ クッション潰しながらを差し込むというのは、ほぼ不可能。
20分くらい格闘しましたが、クッションを取り付けることはできませんでした。
無理なくストップ ランプ クッションを交換する方法を発見
35℃以上ある炎天下の中、作業していたのでアイスを食べながら撮った写真を見て取り付け方法を模索します。冷静になって考えると、そもそもブレーキ ランプ スイッチを外せれば両手がフリーになるので簡単に交換できるはず。
確認してみると青い矢印の部分はBODY側の金具で、赤の矢印の指すナットでスイッチが動かないように固定している事が判りました。ナットをスパナで緩めればストップ ランプ スイッチを取り外せそうです。
ナットを緩めるとブレーキ ランプスイッチ自体を回転させられるようになりますが、接続されているコネクタも一緒に回転してしまい邪魔になってしまいます。そのためコネクタを外しておかなければなりません。
ただし、コネクタはロックがかかっているので、まずはナットを緩めコネクタのロックを解除しやすい位置にスイッチを少しだけ回転させます。ロックを解除してコネクタを外したらスイッチを何回転かさせて邪魔にならない位置まで移動させます。
ここまで、すき間を作れれば、とりあえずOKです。でも、この状態でもストップ ランプ クッションの方が幅が広く、そのままでは差し込めません。ここからは再び強引にクッションをグイッと潰しながら差し込みました。
クッションを差し込めたらストップ ランプ スイッチを元の場所まで回転させて戻し、ナットを締め込みます。ちなみにスイッチの位置によってはブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しなかったりするので、軽く踏み込んでも、きちんとランプが点灯する位置に調整するようにしてください。
調整が不安な場合はスイッチを動かす前にマジック等でネジ切り部分にマーキングして、元の位置に戻せるようにしておいた方が良いかもしれません。
知っていれば簡単な作業だけど、知らないと難しい
それにしても何とか修理ができてホッとしました。ブレーキランプが点灯・消灯する仕組みと部品の取り付け構造を知っていれば簡単な作業でしたが、知らないと無駄に労力と時間を使ってしまいますね(^^;)
そんな訳で今回は動画と写真を織り交ぜて情報共有させて頂きました。
私の場合は、幸いなことにストップランプクッションが砕け散ってから数時間で気付く事ができましたが、気が付くのが遅れればバッテリーを上がってしまうところでした。
MR2の最終型モデルでも20年を超えているので、いつその時が来てもおかしくはありません。部品代は110円と安いので、予防で交換しておいても良いかもしれませんね
過去記事 MR2補完計画はこちらでご紹介!!
【MR2復活計画の後日談】新シリーズ!!MR2補完計画
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