パトリック サンガー 10年目にしてアウトソールが剥がれる…
みなさん。こんにちは。leon(@leon_sk4_22)です。私は以前まではスニーカーを滅多に履かない主義だったのですが、パトリックのサンガーに出会ってからは、このスニーカーと共に時間を過ごす事が増えました。
パトリック サンガーを購入したのは2008年か2009年頃だったと思うのですが、実際の所、ちょっとハッキリしません。ですが、私のアルバムを調べてみると2010年には写真に写っているので、購入日は2010年としました。
およそ10年間、履き続けたパトリック サンガーですが、今年(2020年5月)になり、とうとうアウトソールが剥がれてしまいました(泣)
美容室に行こうと車を走らせていたのですが、左足に違和感を感じて見てみると、踵からパックリとアウトソールが剥がれていました。一旦、家に戻ろうかと考えましたが、予約制の美容室の為、家に戻って靴を履き替える時間はありません。
仕方がないので、このまま美容室に行くことにしました。幸い、つま先だけはアッパー部(靴の本体)と、くっついていたので、すり足で歩けば何とかなります。美容室に到着して、すり足で歩いていたら美容師さんに『足をどうかされたんですか?』と心配そうな顔で聞かれてしまい恥ずかしい思いをしてしまいました。
アウトソールが剥がれる予兆は以前から感じていた
実は、以前からパトリック サンガーのアウトソールには違和感を感じていました。最初に、その事を感じたのは2017年の9月に日本科学未来館へ遊びに行った時のことです。※日本科学未来館については当ブログでも記事にしていますので、興味のある方は、下記からどうぞ。
日本科学未来館ついての記事はコチラから
館内を歩いていて突然、ガムを踏んでしまったような粘着感を足に感じました。しかし、足裏を見てもガムが付着した様子はありません。でも、歩くとペタンペタンという感覚が土踏まず辺りに伝わってきます。目視しても何も見つけられなかったので、その時は原因を掴めませんでした。
今にして思えば、この時に土踏まず付近の接着剤が剥がれかかり、歩く振動でアッパー部とアウトソールの隙間から音がしていたのだと考えられます。
上の画像は2016年に何の気なしに撮影したサンガーの写真ですが、この時既に、つま先のアウトソールに浮き上がっているように見えます。でも、この時には全く気付いていません。
こちらは2017年3月に岡山旅行へ行った時にリフトに乗った時に撮影した写真。コチラの写真も、よく見ると踵の部分のアウトソールとミッドソールとの間に隙間が発生しています。
『何故、旅行先でスニーカーの写真なんか撮っているのか』と思われる方もいるでしょうが、単純に気に入ったモノの、その時々を残しておきたいという愛着心からです。そのため、私のアルバムは有象無象の写真が、ごった返しています。でも、今回のように後からブログに使えることもあるので、ある意味、この習慣も無駄では無いと思っています(^^)
そして2018年7月某日、知人の車に乗せてもらっている時に、左足に違和感を感じてサンガーを見てみるとアッパー部とアウトソールの接着剤が剥がれかかっているのを発見。
ここで初めて違和感の正体に気が付きました。そして、その事実に気が付きながらも、『完全に剥がれるまで使い続けてあげよう。そして何処まで使えるか試してみよう』と考え、先月まで履き続けていました。
以前にノースフェイスのクレストンミッドのレビュー記事でアウトソールの寿命は5年と書きましたが、今回の検証では本当に使えなくなるまでには10年かかるケースもあることが判りました。
ノースフェイス クレストンミッドのレビュー記事はコチラから
とはいえ美容室に行く道中でアウトソールが剥がれ落ちたから良いものの、よくよく考えてみればハイキングや人混みの多い場所で、あの状態になったらと思うと寒気がします。冷静に考えると、とんでもない検証をしていたと反省しています。
2014年に予備のパトリック サンガーを購入していました
2018年の7月にアウトソールが剥がれ落ちそうだと思いながらも、そのまま使い続けていたのは予備のサンガーを購入していたからというのも理由の一つです。サンガーを履き始めてからというもの、シンプルで大人の雰囲気漂う、このレザースニーカーに魅了されてしまい『もし今現在、使っているサンガーが寿命を迎えてしまったら、どうしよう』という不安に駆られました。
ネットで確認すると需要の有りそうなサイズ(25〜27cm)の殆どは欠品している事が多く、今、購入しないと2度と入手出来ないのではないかと心配になりました。私は42(26.5cm)がピッタリなのですが、このサイズを扱う販売店は当時、1社も無くPATRICK OFFICIAL ONLINE SHOPで、やっと購入することができました。
でも、新たに1足購入しても、いつかは寿命を迎えてしまうでしょうから、気になりついでにメーカーに問い合わせてみることに。その内容はコチラ。↓
もし、生産中止であれば残念です。
在庫切れれにより、お客様には大変ご迷惑をお掛けしておりますが、今後もPATRICKを宜しくお願い致します。
以前に購入した、お気に入りのシェットランドフォックスのグラスゴーは、敢え無く廃盤となってしまったので、気に入った製品の行く末って気になってしまいます。
サンガーについては欠品になっていることが多いですが、定番品で現状は生産されているとのことなので、とりあえずは安心しました。もし履きつぶしてしまっても、また購入できるというのは、とても心強い。
パトリックの歴史
私が10年間、愛用し続けているパトリック(PATORICK)のスニーカー。そもそもパトリックとは、どのようなメーカーなのか調べてみました。パトリックは西フランス プソージュ村の靴職人パトリック・ベネトゥが1892年に立ち上げたシューズブランドです。
創業当初はサッカーシューズを主に製作・販売し、その履き心地の良さからスポーツ界隈で人気を博しました。1970年代に入ると、様々なスポーツシューズの製造を手掛けるようになります。サッカー・テニス・バスケ・トラック競技用スパイク・ノルディックスキー用シューズ・トレッキング・ドライビングシューズまで、シューズを使うスポーツを網羅できるほど多岐にわたります。
1980年代にはサッカー・フランス代表のミッシェル・プラティニにサッカースパイクを提供したことは、あまりにも有名です。
1990年代になると国内一のスニーカー生産量を誇る兵庫県姫路市のシューズファクトリーで、 1足ずつハンドフィニッシュする手間暇をかけた生産が開始されました。
フランスではシンプルで快適に、長く着られるものが好まれまれると言われています。日本で生産されるパトリックのスニーカーもシンプルで快適に、長く使っていけるように日本人の足に合うように再設計され、日本の職人が丹精込め生産を行っています。
10年戦える!? パトリック サンガー 新品時の様子をレビュー
さて、10年間も履き続けることのできる!? パトリックのサンガーですが、新品時の状態が、どんな物なのか改めてレビューしていきたいと思います。まず、他メーカーとパトリックのスニーカーとの違いは、ラインナップの多くにレザー素材が使われていることではないでしょうか。
レザー好きの私としては、この点が特に高く評価するポイントです。長い間使っても見すぼらしくなりにくく、経年変化を味として楽しめるのはレザー製品の専売特許と言っても過言ではありません。
細身でレトロなシルエットが美しい
パトリックのサンガーを一見すると、ローテクスニーカーで古臭い印象もありますが、逆に、このようなデザインのスニーカーは今時では珍しく独特の存在感すら放っています。その横顔は、まるでスポーツカーのような印象を受けます。
サッカーシューズやトラック競技用シューズを得意としてきたパトリックならではの細身でレトロなシルエットは、とても美しく私が特に気に入っている所でもあります。
トレードマークである2本のラインをあえて取り入れていないサンガー
パトリックのスニーカーといえば2本のラインがトレードマークですが、サンガーはあえて、そのトレードマークを取り入れていません。
2ラインが入っていないシンプルな佇まいのサンガーはカジュアルとキレイ目の両方のファッションに合わせやすいので個人的には好みです(^^)
随所にレザー素材を使用することで長期間の使用に耐える
パトリックのレザースニーカーでは多種多様な革が使用されていますが、サンガーにはシュリンク加工が施されたキップレザーを採用しています。シュリンクとは『縮む』という意味があり、革を鞣す際に、特殊な薬品と熱を使い、革の表面を収縮させて独特なシボ感を出す加工法です。
収縮させた革は革繊維の密度が高まっているので、コシがあり丈夫で耐久性に優れます。また革の表面には細かなシボ模様が浮き出ている為、ちょっとしたキズが目立ちにくい特徴を持ちます。
キップレザーは生後6ヶ月〜2年までの中牛の皮を鞣した革で、カーフ(子牛)の次に繊維のキメが細かく、カーフよりも厚みがあり強度が高い。サンガーはキメ細かく強度のあるキップレザーを使い、コシがありキズが目立ちにくいシュリンク加工を施すことにより、上質でありながら耐久性も兼ね備えたアッパー部を実現しています。
ちなみに一般的にシュリンクレザーは水にや湿気に弱いと言われていますが、私の経験上、小雨程度の雨なら問題はありません。以前、レビューしたシェットランドフォックスのグラスゴーのような革だと、ちょっと濡れただけで斑になってしまったりしますが、サンガーでは同じような症状は見られませんでした。
念の為に履いた後は柔らかい布で軽く拭いて、日陰干しにしてあげれば、大丈夫です。
SHETLANDFOX Glasgowの記事はコチラから
パトリックの他のモデルではライニング(足首まわりの白い部分)に合成レザーを採用しているモデルもありますが、サンガーはピッグレザーを使用しています。サラッとした表面のピッグレザーの内側には、柔らかいスポンジが内蔵されているので、クッション性があり履き心地がとても良い。
靴によっては、くるぶしや、かかとがライニングに当たり痛みを感じるケースもありますが、サンガーならそんな心配はいりません。
ライニングに合成レザーを使っている場合は、経年劣化によりヒビが入りボロボロになってしまうこともあります。でも、サンガーはレザー素材を使っているので10年経過してもご覧のような状態を保っています。でも、真っ白なライニングなので靴下の色が若干、色移りしていますね(^^;)
ちなみにインソールにも一部、ピッグレザーが使用されています。足先は通気性を良くするためにメッシュに素材を採用。
パトリック サンガーは、随所にレザーを配置することによって、上質で大人な雰囲気を演出するだけでなく耐久性も兼ね備えたスニーカーだといえます。
グリップ力のあるソール。 でも、耐久性を考えると唯一のウイークポイント!?
サンガーのアウトソールにはシャークソールが採用されています。上の画像のアウトソールに注目してください。サメの歯のような深い刻み目が入っているのが判るでしょうか。シャークソールとは1950年代のアメリカが発祥で、実用性を重視した靴底です。この形状は濡れた路面や岩場などで、優れた防滑性とクッション性を発揮するように開発されたのだとか。
面白いのは普通のシャークソールは前方から後方に向かい一定方向に刻み目が入っているのに対し、サンガーは前方と後方の両側から、土踏まず方向に向い刻み目が入っている点です。
どうなっているのか靴底を見てみると、この様になっています。横から見えていた刻み目はアウトソールの外回りの部分だけで、中心部分も互い違いに刻み目が入っていました。かかとの部分はクッション性を高める為にタコの吸盤のような形状をしています。
このアウトソールは、パトリックの製品の中でも人気のあるマラソンにも採用されていて、その高いクッション性のおかげで長時間の歩行にも適しています。また、雨の日の滑りやすい大理石の上でもキュッキュッと音をたてて、しっかりグリップしてくれてくれるので安心感もあります。
アウトソールのつま先と、踵の部分はクルンと巻き上がっていて、歩行の際の『踵から足をついて、つま先で蹴り上げる』までの一連の動作をスムーズなものにしてくれます。
つま先と踵は靴の中でも一番、痛みやすい部分ですが、この特徴的なアウトソールのお陰で革製のアッパーを守ってくれます。
クッション性とグリップ感は申し分が無いサンガーですが、アウトソール部分はゴム性なので、どうしても経年劣化は避けられません。この点に関しては唯一のウイークポイントといえます。私の場合は7年程でアウトソールが剥がれかけ、10年で剥がれ落ちましたが、使い方によっては、もっと早く、その時が訪れる場合もあると思います。
これは後から知ったことなのですが、パトリックのスニーカーはレザー製であればオールソール(靴底)交換が可能らしい。金額は8,000円程度とのことなので、履き倒してアウトソールが剥がれたら、修理に出して、また履くこともできます。そう考えれば、この唯一のウイークポイントも克服していると言っても過言ではありません。
パトリック サンガーのサイズラインナップには25.5cmが存在しない!?
パトリック サンガーのサイズはメーカー表記では35〜45(ユーロサイズ)までの展開となっています。サイズ表記がセンチではないので表にしてみました。
メーカー表記(ユーロサイズ) | サイズ(センチ) |
35 | 22.5 |
36 | 23 |
37 | 23.5 |
38 | 24.0 |
39 | 24.5 |
40 | 25.0 |
41 | 26.0 |
42 | 26.5 |
43 | 27.0 |
44 | 27.5 |
45 | 28.0 |
センチに直すと22.5〜28.0cmまでのラインナップですが、40(25.0cm)と41(26.0cm)のサイズが、ちょっと変則的です。不思議なことに25.5cmというサイズが存在しません。
気になったのでメーカーHPやネット販売店等を調べましたが、25.5cmの存在は、ほとんど確認できませんでした。仮に25.5cmと記載されていても、そのHPが間違えて掲載している可能性も否めません。
また、場合によっては『ユーロサイズ 41は25.5cmと26.0cmを兼ねています』なんていうお店もあって判然としませんでした。
丁度、25.5cmのサイズが欲しいという方はネットで、いきなり購入するのは避けたほうが無難です。パトリックの取扱店はコチラから確認できますので、お近くに店舗があるなら店頭で履いてみるのが、オススメです。
わたし目線でサンガーのサイズ感をチェック
以前、ノースフェイス・クレストンミッドのレビューの際にも足のサイズを測ったことがありますが、私の足のサイズは25cmです。
足の甲周りは24cm弱と少し広い為、靴を選ぶ時は、大抵は少し大きめのサイズを選ぶ事が多いんです。靴にもよりますが、革靴であれば25.0cm〜25.5cmでスニーカーは26.5cmがジャストサイズといったところ。
スニーカーの場合は、インソールが厚目に出来ているので1cm大きいサイズを選んでいます。
パトリックサンガーのインソールは普通のスニーカーよりも薄めに出来ているので、最初は26.0cmを試し履きさせてもらいましたが、、少しキツく遊びが無いように感じました。
最終的には少しだけゆとりのある26.5cm(42)を選択しました。インソールが薄い分、サンガーのボディラインは細身なので、相殺されていつもと同じサイズがジャストだったのかもしれません。
その後、10年履き倒しましたが、歩いていて足が靴の中で遊んでしまったり、靴ズレも無かったので、ベストチョイスだったと思っています(^^)
ちなみに私が履いている靴の中でジャストサイズだと思うモノを表にしてみました。種類が少ないので、あまり参考にはならないかもしれませんが、一応、列挙しておきます。
メーカー | 靴 | サイズ(cm) |
パトリック | サンガー | 26.5cm |
ノースフェイス | クレストン・ミッド | 26.5cm |
シェットランドフォックス | グラスゴー | 25.0cm |
リーガル | 921R | 25.0cm |
カジュアルでもキレイ目でもイケるパトリック サンガー コーディネート例
最後にパトリック サンガーを履いたコーディネート例を紹介しておきます。と言っても足元部分だけですが(汗)
まずはカジュアルの定番のジーンズと合わせたコーディネート例。ジーンズにスニーカーというと子供っぽい印象になりがちですが、キップレザーを使ったサンガーなら大人カッコいい雰囲気のある佇まいに。
こちらは細身のグレンチェック柄のパンツ。パトリックのトレードマークである2本ラインを取り払い、ステッチを効かせたフルレザーアッパーのサンガーと上品でキレイめのチェック柄は、とてもマッチしています。
個人的にはパトリックのスニーカーは細身でコンパクトなので、パンツも細身の方が合っているように感じます。
今後は、真新しいサンガーを履いていこうと思っていますが、アウトソールが剥がれてしまったサンガーも修理して使おうかなって考えています。
何と言っても10年の間、共にいろいろな場所へ行った相棒なので、捨てるのは忍びない。修理をして、また次の10年を一緒に歩んでいきたいと思います(^^)
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